善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

赤トンボの「赤」の効用

10月1日、日曜日朝の善福寺公園は晴れ。秋らしい青空。
けさも1、2匹、セミの声が聞こえた。なかなかしぶとい。

チョウもまだがんばっている。
ハナゾノツクバネウツギ(アベリア)にツマグロヒョウモンのオス。
おなかの方から見るのはめったにないことだ。
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カナヘビが疑木にしがみついてジッとしていた。
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スズメバチだろうか。最近、スズメバチに刺されたというニュースをよく耳にする。
恐る恐る近づいてよーく見ると、複眼がやけに切れ長で、しかも大きい。ちょっと海老蔵っぽい。
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トンボが止まっていた。
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最初ヤンマ系かと思ったが、それにしては小さい。
「トンボは成長に連れて色が変わる」といわれるから、ハテ何というトンボだろう?

そういえば、赤トンボといわれるアキアカネも羽化して間もないころは黄色っぽい色をしているという。
そのアキアカネについておもしろい話を聞いた。
アキアカネは夏に羽化するが、夏の間は黄色で赤くない。それが秋になると真っ赤な赤トンボになるのだという。
なぜ赤くなるのか、今まではナゾだったが、最近になってその仕組みが明らかになってきたという。
最近の研究によると、赤トンボには「オモクローム系色素」と呼ばれる色素が含まれていて、この色素は酸化すると黄色に、反対に抗酸化のための還元反応を起こすと赤色に変化する。
なぜそういう変化が起こるのかというと、赤トンボは秋になると日の当たる場所で長時間をすごす。すると紫外線によるダメージを受けやすい。このため抗酸化物質を体の中でたくさんつくるようになり、赤色の色素が増え、それで体が赤くなるのではないか、というのだ。

たしかに、秋になっても夏に負けないぐらいの紫外線が降り注ぐ。
紫外線対策には黄色より赤の方がいいのだろうか。