善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カンティーナ・バルバジャンニ 北イタリアの旅⑧

「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」はドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)に付属する洗礼堂で、11~12世紀に建てられた八角形の建物。
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聖ジョヴァンニ(洗礼者ヨハネ)に捧げられたもので、内部の装飾はそれは見事。
内部の床は一面のモザイク模様で、壁面には幾何学模様が施され、天上はモザイク画。すべて黄金色に輝いている。

祭壇のある後陣。
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まばゆいばかりの天井。
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天井に描かれた天使。
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幾何学模様や動物の絵なども洗練されている。
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最後の審判」を描いたものか?
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つづいて行ったのは国鉄の駅近くのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。
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マザッチョ作のフレスコ画「聖三位一体」。マザッチョは15世紀の画家。幾何学をベースにした新しい手法である遠近法を壁画に用いた。その証拠に釘や糸によって円や楕円を描いた痕跡があるという。
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アンドレア・ボナイウーティ作「教会のアレゴリー」。当時建設中だったフィレンツェの大聖堂の完成予想図が描かれている。
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フレスコ画はかなり剥落していたが、かえって趣がある。
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夜は、宿の斜め向かいにある「カンティーナ・バルバジャンニ(Cantina Barbagianni)」
という店で夕食。
ワインセラーだった地下の蔵をおしゃれなレストランに改装したという。ただし、われわれがついたのは1階の席。7時半ごろ行ったがほかに客はいない感じ。
しかし、料理はどれもおいしくて、おしゃれ。結局、最後までほかの客の姿はあまりなかったが、こんなにおいしいのに、何でだろう?と不思議に思った。

まずはビール。帽子のオジサンがラベルに描かれた「モレッティ」というビール。
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旅行中、ビールを頼むとこのビールがたびたび出てきた。
1859年創業のイタリアで最も古いビールメーカーだそうで、このオジサンは創業者でも何でもなく、1942年当時の社長がたまたま見かけ、飲みっぷりが見事!というのでスカウトし、ラベルに描かれるようになったんだとか。

ワインは赤。
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ビーフのタルタル。それにアンチョビのクリームソース。
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ペコリーノチーズ3種。これをハチミツやトリュフなどにつけて食べる。
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豚肉のベーコン巻き。ピスタチオソース。
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デザートはスパイシーな味のチョコ。
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どの料理もおいしくて、毎日でも通いたくなった。
明日は1日かけて近郊のオルチャ渓谷めぐりの予定。
(つづく)