善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

首が痛くなるドゥオーモ 北イタリアの旅①

5月26日出発6月10日帰国の16日間、北イタリアを旅してきた。
イタリアは以前、シチリア島からナポリまでは旅行しことがあるが北イタリアは初めて。なぜか生パスタが食べたくなって今回の旅を計画した。

ルートは、まずはミラノに2泊してその後南下し、地中海に面したチンクエテッレ・ポルトヴェネーレを回遊してフィレンツェで3泊。それからちょっと南に下ってローマに近くなるがアッシジで1泊したあと再び北上してヴェネチアで2泊、ヴェローナに1泊してミラノに戻り、そこに3日間いて帰国、というコースにした。

利用した航空会社はカタール航空
何しろ運賃が往復10万円をはるかに切る値段で安いのが魅力。それに直行便よりいいのは到着時間がベストなこと。たとえばアリタリア航空だと乗り継ぎはないがミラノ到着が18時ごろの夜になる。
しかし、カタール航空だと成田を前日の夜10時すぎに出発してミラノ到着は翌日のお昼ごろ。これだと明るいうちにホテルにチェックインできるし観光の時間だって十分に持てる。
それにカタール航空の場合、乗り継ぎ時間が短いのもいい。実際、行きの乗り継ぎ時間は3時間ちょっとで、帰りは2時間半ほど。あまりに短すぎても不安だし、長すぎれば時間のムダ。ちょうどいい乗り継ぎ時間だった。

というわけで、5月26日午後10時すぎに成田を立って中継地のドーハ国際空港(ハマド国際空港)到着は翌日の午前3時40分すぎ。ドーハ空港は2014年にリニューアルしたばかりだそうで、その新しいこと。
それに中東のほかのハブ空港よりまだ乗り入れる飛行機が少ないのか、比較的すいていて、待ち時間をゆったりすごすことができた。
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ドーハ発の便に乗り換えてミラノ・マルペンサ国際空港到着は27日の午後1時ごろ。
飛行機から降りると、さっそくカプチーノの香りがしてきた。さすがイタリア。

空港から都心(国鉄ミラノ中央駅)まではバスで50分ほど。
空港の到着ロビーを出てすぐのところにバスが待ち構えていて、切符もその場で買えるのでスンナリと乗れた。
ミラノ中央駅からは地下鉄で5つ目のミッソーリで下車。
本日の宿は駅から歩いて5分ほどの至近距離にある「ホテル・ブルネレスキ」。
早め着いたがすぐにチェックインの手続きをしてくれて、部屋には東洋趣味の絵が飾られていた。
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休む間も惜しんで町に繰り出す。
宿からミラノの中心部ドゥオーモ周辺までは歩いて10分ほど。

ドゥオーモとは大聖堂のこと。
ミラノの代名詞ともいうべきゴシック様式の大聖堂だが、とにかくバカでかい。
何でヨーロッパ人はこんなバカでかいものをつくりたがるんだろうといつも思う。
奈良の大仏も大きいことは大きいがそれほどでもない。
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頂きにはマドンニーナと呼ばれる黄金の聖母が立っているはずだが、あまりにも高すぎてよくわからない。
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ドゥオーモは高さ108・5m、奥行き157mもあって、イタリア国内では最大規模の教会堂であり、世界中からの観光客でごった返している。それだけでなく地元ミラノの若い男女も多く集まるミラノ1番の人気スポットだ。
天に向かって真っ直ぐ伸びる尖塔は135本もあり、装飾彫刻は3000体を超えるという。
内部も、天に向かってどこまでも延びるのがゴシック建築の特徴なのか、見上げると首が痛くなるぐらい天井が高い。
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ドゥオーモ広場からスカラ座に向かう。間にあるのが「ガレリア」と呼ばれるアーケードで、途中、ガレリア内の書店をのぞくと北斎の絵が飛び出す本が置いてあった。
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オペラ座は外観は意外と質素な感じで、華やかさはない。明日の夜、スカラ座でオペラを見る予定なので下見。
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明日見るオペラ「ドン・ジョバンニ」のポスターがあった。
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夕食はドゥオーモ近くの店(カフェ・メルカリとかいった)のテラス席で。
イタリア人は(だけでなくほかのヨーロッパの国もそうかもしれないが)店の中でより外のテラス席で食べたり飲んだりするのが好きらしい。料金もテラス席の方が高い。 
なぜかといえばヨーロッパの夏はなかなか日が暮れない。到着した日、ミラノの日没は午後9時ごろだった(日の出は5時40分ごろ) 。
夜の8時をすぎてもあたりは昼間のように明るい。さわやかな風に吹かれながら外のテラス席で時を過ごしたくなるのもわかる気がした。
ビールと白ワインで無事の到着を祝い、食べたのはサラダにボンゴレスパゲティ。値段の割には味はフツー。
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かくて1日目は終わる。