善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

吉例顔見世大歌舞伎

歌舞伎座11月の「吉例顔見世大歌舞伎」は2カ月続く八代目中村芝翫襲名披露公演。同時に新芝翫の子どもたち、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助も襲名披露。

歌舞伎座へ行こうと銀座を歩いていたら、和光のウインドディスプレーに巨大な白クマが出現していた。
2頭の子グマを乗っけて昼寝でもしてるのかな?
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夜の部の「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」「襲名披露口上」「近江源氏先陣館 盛綱陣屋」「芝翫奴」を観る。
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祝幕は先月とは異なる新しい幕。デザインは前月に引き続き佐藤可士和氏という。なかなかシャレてる。
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芝翫襲名はめでたいが、先月も見たことだし、今月の見どころは何といっても「 御浜御殿綱豊卿」。
仁左衛門が綱豊卿を勤め、染五郎の助右衛門との緊迫したセリフの応酬がみどころ。
凛としてカッコよくしかも人間味あふれる仁左衛門にしびれる。

芝翫が初役で挑むのは『盛綱陣屋』の佐々木盛綱
大仰な演技はいかにも歌舞伎っぽいが、仁左衛門のあとだけに落差が目立つ。
でもまあ初役だからしょうがないか。
セリフも何いってるのかよくわからない。

子役の小四郎を勤める左近のほうがセリフがよくわかって想いが伝わってくる。
武者姿で通りすぎるだけの小三郎の子役が立派だったが、だれだろう?
あとで調べたら歌舞伎役者などが先生になって教える「子ども歌舞伎スクール・寺子屋」というのがあって、そこの生徒が出演しているのだとか。

たしかにこれからの歌舞伎はすそ野を広げるのも大事かもしれない。