善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

スペイン・フランスバスクとボルドーの旅⑫

バイヨンヌ滞在2日目。
ホテルの窓からながめる朝のバイヨンヌ
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きょうは日帰りでサン・ジャン・ピエ・ド・ポールに行くことにする。
スペイン国境近くにあるサン・ジャン・ピエ・ド・ポールは「山バスク」を代表する町。
中世にはサンティアゴの巡礼路の重要な宿場町でもあったというが、今また巡礼がブームとなっていて、にぎわっているという。

出発まで時間があるので、まず市場をのぞく。
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朝8すぎだからか、まだ人は多くない。
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魚が雄叫びをあげている。
新鮮だよ、っていいたいのか。
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カキも種類が豊富だ。
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キノコもいろいろ。
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チーズ売り場。

よく目を凝らすと、私の好きなコンテもあった。しかも、36カ月熟成のコンテを発見。日本では24カ月のものはよく見るが、36カ月は初めてみた。
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値段を聞いてびっくり。100グラム約500円、チョー安い! おそらく日本だと何倍の値段にはね上がるだろう。

市場のあとは市内を散歩。
バイオンヌの町はニーヴ川を境に中心街のグラン・バイヨンヌとプティ・バイヨンヌの2つの地区に分かれていて、きのうはグラン・バイヨンヌを歩いたので、けさはプティ・バインヌを歩くことにする。

サンタンドレ教会。
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サンタンドレとはSaint-Andre、つまり聖アンドレのこと。キリスト教の聖人の名前だ。
正面の丸い輪は日輪をあらわしているのだろうか。

サンタンドレ教会のすぐそばにあるヌフ城。
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12世紀から15世紀にかけてバイヨンヌイングランド支配下にあり、城郭は13世紀ごろ築かれたという。
イングランド支配下となったいきさつがおもしろい。
この地域を含むフランス南西部はフランスのアキテーヌ公領だったが、女性領主だったのがアリエノール・ダキテーヌで、はじめフランス王ルイ7世の王妃だったが、離婚。次にイングランド王ヘンリー2世と再婚した。王妃の嫁入り財産となったのがバイヨンヌ(だけでなくワイン産地ボルドーも)を含むフランス南西部だった。
バイヨンヌはスペイン国境にも近く、百年戦争以降、英仏間でバイヨンヌをめぐる攻防が繰り返されたという。

市内散歩のあとはいよいよサン・ジャン・ピエ・ド・ポールへ。
(続く)