水曜日朝の善福寺公園は、はじめ曇り、のち小雨。きのうに引き続き冬の寒さ。
朝の天気予報では雨は午後からということだったが、散歩の途中から降ってきて、早々に引き上げる。
上池には、少なくとも3羽のカワセミ。
1羽目は、北の端のいつものところにマルちゃんらしいオスのカワセミ。
池の中央付近の杭の上にはシローくんらしい若造のカワセミ。
池の南の方にはヤエちゃんらしいメスのカワセミ。
ヤエちゃんがいる場所の対岸には別のカワセミがいたが、あれはマルちゃんが飛んできたのか、それともシローくんか、カワセミはいとも簡単にヒューッと飛んでくるだけにわからない。
ひょっとして第4のカワセミ?
続いて下池を1周。
エサをくわえたカワセミが飛んでいた。
下池からふたたび上池に向かう。
途中、エサを漁っているコサギ。
ふたたび上池に戻ると、ハシビロガモが採餌の最中。
けさ数えたところでは、少なくとも5羽のハシビロがもがいた。
ハシビロガモの採餌行動はほかのカモと違っていておもしろい。
ほかのカモと、特に違っているのはあの独特の幅広くて長いくちばし。
くちばしの上下にはブラシのような櫛状の突起物がついている。
ハシビロガモは幅広のくちばしを水面に浅くつけ、そのまま移動しながらエサを採る。
水面には動物プランクトンが浮いているので、水と一緒にくちばしの中に吸い込み、ブラシ状の櫛で濾過してプランクトンを摂取する。
一列になって採餌するのもハシビロガモのエサの採り方。
先頭のカモが水をかき混ぜるとプランクトンが水面に浮きやすくなるので、それを後ろからくるカモが菜食する。
ハシビロガモはときに何羽かでクルクル回りながら採餌することもある。クルクル回ることで水流が生まれ、渦の中心にプランクトンが集まりやすくなるのだ。
こうした水ごと飲み込んでプランクトンを濾しとるという芸当は、幅広のくちばしを持つハシビロガモだからできることで、ほかのカモにはできない。だから常駐組のカルガモなんかは、水中昆虫などを食べることもあるだろうが草食に徹している。
ハシビロガモももちろん水草なども食べるが、さらに動物プランクトンを独占的に食べることで、優位を保とうとしているみたいだ。