善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

幼虫の名前からわかること

火曜日朝の善福寺公園は快晴。北風冷たく、今シーズン一番と思える寒さにブルブルッ。

 

上池をめぐっていると、遠くの方にマルちゃんらしいオスのカワセミ

上池に続いて下池を1周。

ふたたび上池に向かっていると、遭遇したのはエナガの群れ。

盛んに鳴いているが、互いに連絡を取り合ってるのか。

枝から枝へと移動しながらときおりジッとしてくれた。

 

上池では、今度はメスのカワセミ

池のほとりでこっちを向いて動かずにいる。

メスのようだが、ヤエちゃんかな?

善福寺池カワセミに詳しいカワセミ・ウオッチャー氏によると、ヤエちゃんの特徴は、上のくちばしがカーブを描いていることだという。

たしかにそんな感じがするが・・・。

 

さらに池をめぐっていると、さきほどのマルちゃんが近くにやってきたのか。

モミジが多少色づいてきていた。

 

スイレンに似た植物の葉っぱにカラフルなガの幼虫。

こんなに寒くてもがんばってる。

帰って調べたら、ハマオモトヨトウの幼虫のようだ。

漢字で書くと「浜万年青夜盗」。

ハマオモトという植物につくヨトウガというのでこの名がついた。

ヨトウガ(夜盗蛾)とは、幼虫が昼間は根元や土中に潜み、夜になると出てきて葉っぱを食害することから。

ハマオモト(浜万年青)は、「浜で育つオモト(万年青)」というわけで、葉っぱが多年草のオモトに似ていて、主に海辺でよく見られるからこの名がついたが、道端や公園などにも植えられている。

別名を浜木綿(ハマユウ)といって、こちらの方が名前が知られている。

ちなみに「木綿(ユウ)」とは「モメン」のことではない。まだ「モメン」が日本に伝わっていなかったころ、コウゾの樹皮をはいでその繊維を蒸して水にさらし、細かにさいて糸にしたものをいう。幣(ぬさ)として神事や祭のときに榊(さかき)にかけて垂らすが、見た目がこれに似ているところから「ハマユウ(浜木綿)」。

 

知らない幼虫の名前を調べていくと、いろんなことがわかって楽しい。