善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

雨の中のアート作品

土曜日朝の善福寺公園は小雨。これから次第に雨が強くなりそうだが、小雨のうちにと公園1周。

 

雨が降ろうと、水辺の鳥たちには関係がない。

ロープにとまってエサをねらっているのはオスのカワセミのマルちゃんかな?

 

水生植物のアサザが生えてるあたりにはオオバン

潜っているうちについたのか、アサザの葉っぱが頭についている。

 

善福寺公園・上池を主会場にした国際野外アート展「トロールの森2024」があすから開催。

野外展示の作品は24作品あり、さすがにあすからというのでほとんど完成したみたいだが、そのひとつ、イシコ+マツモト+コバヤシ建築事務所「STUMPラリー」。

公園内のあちこちに大木を伐採して残った切り株があるが、その上にアクリルミラー板やPVCシートでつくった“鏡のスタンプ”を設置。スタンプはいくつもあるので、それを探しながらのスタンプラリーを訪れた人たちに楽しんでもらう。

同じ「スタンプ」でも、「STAMP」は「判」とか「切手」の意味だが、「STUMP 」は「切り株」のこと。そんな言葉遊びも楽しめるアート作品だ。

作者は、西荻窪を拠点に小林俊雅、松本加恵、石河莉夏子の3人で活動する建築設計事務所。つくっている建築も何だか楽しそう。

 

土手の斜面に建てられた丸い建物。

てまひま不動産「風の記憶」

不動産会社とアートってどういう関係?と思ってしまうが、てまひま不動産は自然の力を生かし風通しや体感温度を整えた暮らしを提供している会社だそうで、作者の内田尚宏さんは同社の西荻事務所にて中古マンションのリノベーションを担当している。

作者のコメント。

「公園内に武蔵野の雑木林の記憶を留める場所があります。そこにコナラの切り株を見つけました。この作品は、その切り株を円筒状に壁で囲い、あえて視覚を遮断する空間から成っています。周囲には樹液の匂いが漂い、カブトムシ捕りに夢中になったこどもの頃の記憶がよみがえる方もいるでしょう。切り株に腰掛け、風の匂いを全身で感じてみてください」

 

作品を見ながら池をめぐっていると、池の真ん中あたりにオスのカワセミ

池の淵のほうにはメスのカワセミ

オスのカワセミとニラメッコしてるのか?

 

アメリカ在住の作家と善福寺の子どもたちとのコラボ作品。

Bill Wolff「リフレクション」

作者のBill Wolffさんは米国サリスベリ―大学彫刻科教授。2009年に東京藝術大学修士課程を修了しているので日本との縁も深い。

この作品は東京23区の各区をアルミパネルで形どっていて、一方の面には善福寺の地元の桃井第四小学校の2年生、もう片面にはBill さんが、それぞれの区をイメージしたイラストを描いていて、各パネルは支柱につけられ、風とともにそよいでいる。

 

Billさんと小学生のコラボ作品を観ていたら、カイツブリが近づいてきた。

何見てるの?と興味を抱いたのだろうか?