木曜日朝の善福寺公園は晴れ。夏の日差し。遠くに黒っぽい雲。あれが近づいてくるのかな。
ウが羽を広げてヒラヒラさせていた。
あすの台風接近の前に、晴れてるうちに乾かそうというわけか。
3000年に一度、如来や菩薩がこの世に現れるときに咲くという伝説の花だが、実はクサカゲロウの卵。
糸の先にあるのが卵で、まるで卵が空中に浮かんでいるように見えるが、空中に卵を産むことで捕食者から食べられないようにしているとともに、孵化したあとも赤ちゃん同士の共食いを避ける効果もあるといわれる。
俳句の世界では「優曇華」は夏の季語になっているから、いわば夏の風物詩だ。
白と紫のハナショウブが咲いていた。
そばでは黄色い花にモンシロチョウ。
枝の上からエサをねらっているカワセミ。
オスのマルちゃんのようだ。
池をめぐっていると、エサをくわえたカワセミが飛んできた。
さっきのマルちゃんのようで、大きな獲物をくわえている。
巣で待っているヒナに与えるのだろう、魚の頭を上にする給餌ポーズになった。
しかし、ヒナに与えるのには大きすぎて、大人のカワセミだってだっ飲み込むのに難渋するほどで、どうやって食べさせるのかと心配になる。
本人も何度もくわえ直している。
そこへ、メスのヤエちゃんらしいのがやってきた。
夫婦でご対面していていると、何ともう1羽のカワセミがあらわれて、ヤエちゃんはそいつを追っかけていった。
どうやら善福寺川からの闖入者のようで、ヤエちゃんは撃退しようしているみたい。
2羽がいなくなって、残ったマルちゃんはエサをくわえたまま、安心したように巣に向かって飛んでいった。
池のほとりのイトトンボ。
おちょぼ口が何ともかわいい。
こちらは全身毛むくじゃら、ふてぶてしい感じのムシヒキアブ。
カナヘビがじっとしていて日光浴中。
まだ小さいから赤ちゃんかな?
尻尾が少しちょん切れている。
お次は、ヤモリかな?
吸盤みたいに見える脚の指が特徴だ。おかげで垂直はおろか天井などに張りついて自由自在に動くことができる。
カナヘビとヤモリ、同じ爬虫類でもずいぶん違う。
無人のボート乗り場でホシゴイがエサをねらっていた。
ゴイサギの幼鳥だが、目が赤っぽいからかなり大人に近い。
大型のガの仲間、オオミズアオがジッとしていた。
翅はボロボロで、お顔を正面から拝見。
池をめぐっていると、池の上でタマムシが仰向けになってもがいている。
枝を差し出して救出したところ。
「ありがとう」といってるように見えるが。
天敵に襲われたのだろうか、翅が半分破れていたが、何とか元気にしている。
光り輝くタマムシの美しさは変わらない。
溺れてアップアップしてるところを助けてあげたのだから、今日はいいことあるような。
「今昔物語」にそんな話がなかったかな?