善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ハナダイコンかオオアラセイトウ(諸葛菜)か

日曜日朝の善福寺公園は薄曇り。きのうと同じで、始め空気が冷たかったが、やがて暖かくなる。

 

けさのカワセミは、上池の、いつもはオスの文二がいるあたりに、サクラらしいメスのカワセミ

しかし、文二はいない。

ひょっとして交代で巣づくりに出かけているのだろうか。

亭主のいない留守を預かる恋女房?

 

あとで聞いた話では、同じ上池の反対側をテリトリーにしていたオスの三郎は、ここ1週間ほど姿をみなかったが、けさは現れたという。

けさは下池でも、鳴きながら飛んでいく姿を見たが、どうやらあれはオスの小四郎のようだ。

三郎、小四郎の彼女はいつ現れるのだろうか?

 

相変わらず仲のよさそうなオオバンカップル。

 

川辺にはキセキレイ

 

今、公園では春の花が次々に咲いている。

春は黄色い花が多いのか、レンギョウ(連翹)。

中国原産で、江戸時代に渡来したといわれる。

 

ハナニラ花韮)は南アメリカ原産の白い花。

葉っぱを千切るとニラの匂いがするという。

ハナニラもニラも同じネギ科の植物だから、共通するところがあるのだろう。

あしたは匂いをかいでみよう。

 

今、公園のあちこちで咲いている紫色のこの花は、ハナダイコン?それともオオアラセイトウ

ハナダイコン(花大根)は菜の花と同じアブラナ科の植物で、シベリアから西アジア・ヨーロッパにかけてが原産地とされる。見た目が大根の花に似ているところから、日本では和名でこう呼ばれる。

ヨーロッパ原産ということもあってかシューベルトの歌曲にもハナダイコンが登場している。

ハナダイコンのドイツ語名は「Nachtviole(意味は夜のスミレ。夜に香るスミレのような花ということだろうか)」で、シューベルト作曲の歌曲「Nachtviolen, D.752」の日本語タイトルは「ハナダイコン」だとか。

一方、オオアラセイトウ(大紫羅欄花)も同じアブラナ科で、こちらは中国原産。別名ハナダイコンと呼ばれることもあるが、これは間違い。

ただし、どちらも似たような花を咲かせるので、とても紛らわしい。

別名「諸葛菜」(しょかっさい)とも呼ばれるのが中国原産のオオアラセイトウだ。

三国志」の諸葛孔明が、出陣していく先々でこの植物のタネをまき、兵士の食糧としたことからこう呼ばれるという。

果たしてハナダイコンオオアラセイトウ諸葛菜)か、今度、植物に詳しい人に聞いてみよう。