日曜日朝の善福寺公園は快晴。日差しは春だが、風は冬。
けさも上池には文二らしいオスのカワセミ。
ジッと目を凝らしてエサをねらっている。
このところ、文二は毎日のように見るが、三郎の姿を見なくなったのが気がかり。
メスを求めて放浪の旅にでも出たのだろうか?
青空にコンコンコンと乾いた音が響く。
コゲラが幹をつっついていた。
けさもモズがしきりに鳴いている。
のどを震わせて、なかなかの美声だ。
サエズリをするのはオスだけで、求愛の歌。
そういえば以前、ポルトガルを旅したとき、コインブラでギターを爪弾きながら歌う「ファド」を聴いたが、もともとコインブラの「ファド」は、好きな女の子の家の窓辺で男子学生が歌う求愛の歌だったという。
歌は種を超えて相手の心に訴えかけるもののようだ。
下池に向かう途中の小川では、キセキレイ。
陸にいたのはハクセキレイ。
同じセキレイの仲間でも好物は違うみたい。
地面に落ちた赤い木の実を探しているのは、メジロ。
下池をめぐっていると、カイツブリの甲高い声が響く。
この間までひとりぼっちだったカイツブリに彼女あるいは彼氏ができみたいで、仲よくエサを探している。
あの鳴き声はやっぱり求愛の歌?喜びの歌?
善福寺池の水が川に落ちるあたりでは、コサギがエサを探していた。
黄色いソックスがコサギの特徴。
脚をズリズリやって水底に潜む生き物を探している。
再び上池に向かっていると、アオジが一瞬だけ木にとまった。
メジロが忙しく梢をめぐっている。
目の前にニュッとあらわれたところ。
雑食系のメジロは、花の蜜でも木の実でも虫でも、何でも食べるみたいだ。