いつも夜は日本酒を飲んでますが、たまに飲むワインをご紹介してます。
きのう飲んだのはイタリアの赤ワイン「コルテ・ジャーラ・メルロ・コルヴィーナ(CORTE GIARA MERLOT CORVINA)2020」
イタリア北東部に位置し、南にはアドリア海、北部は山岳地帯で山や湖、海に囲まれる自然豊かなヴェネト州のワイナリー、アレグリーニのワイン。
柔らかさを持つメルロとパワフルなコルヴィーナがブレンドされた、しっかりとしたボディとコクのある味わい。
ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していたアメリカ映画「野性の呼び声」。
2020年の作品。
原題「THE CALL OF THE WILD」
監督クリス・サンダース、出演ハリソン・フォード、オマール・シーほか。
アメリカの小説家ジャック・ロンドンが1903年に発表し、過去にも映画化されたことのある冒険小説を新たに映画化。
カリフォルニア州でペットとして幸せに暮らしていた犬のバックは、ある日、男にさらわれゴールドラッシュに沸くカナダのユーコン準州でそり犬として働かされる。
その後、転売され、過酷な環境で人間に酷使されていたとき、ひとり旅する男ソーントン((ハリソン・フォード)に助け出される。
やがて、バックとソーントンは、未開の地を目指し冒険の旅に出るが、そこで彼らを待ち受けるているのは・・・。
主演は老冒険家役のハリソン・フォードとなっているが、実際の主演は犬のバック。
何しろ表情豊かで、賢すぎるし、オチャメすぎる。それもそのはず、100%CGで描かれた犬だ。セント・バーナードとスコットランド牧羊犬コリーの雑種がモデルとなっているというが、実際にハリソン・フォードと演技しているのはテリー・ノータリーという俳優で、彼の動きをもとにCG化したのだとか。
テリー・ノータリーはシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマー出身で「猿の惑星」の猿役を演じたことでも知られるモーション・キャプチャーの名優という。
もはやどこまでが実演でどこからがCGなのか、わからなくなってきている・・・。
ついでにこの正月に観た映画。
民放のBSで放送していたドイツ・オーストリア合作の映画「ヒトラーの贋札」。
2006年の作品。
原題「DIE FALSCHER」
監督・脚本シュテファン・ルツォヴィツキー、出演カール・マルコヴィックス、アウグスト・ディール、デーフィト・シュトリーゾフ、アウグスト・ツィルナー、マルティン・ブラムバッハほか。
ナチス・ドイツが敵国イギリスやアメリカの経済を混乱させるために実行した贋札製造計画“ベルンハルト作戦”で、偽札づくりを強制させられたユダヤ人技術者の視点から事件の裏側を描いた人間ドラマ。
第2次世界大戦中、本物と見分けがつかないほど精巧な偽ポンド札、偽ドル札をつくるため、強制収容所内の秘密工場に集められたユダヤ系技術者たち。拒否すれば命はないが、作戦の成功はナチスの優勢に繋がり、ユダヤ人がさらなる苦しみを受けることになる。彼らは自らの命と信念の間で葛藤するが・・・。
偽ポンド札や偽ドル札を大量につくってイギリスとアメリカに流通させれば、ポンドとドルの価値は暴落し経済は混乱。両国は戦争継続できなくなる――。これがナチス・ドイツのねらいで、立案者は治安・諜報などで絶大な力を持った親衛隊トップのヒムラーだという。高価な紙幣といえど、元はただの1枚の印刷された紙にすぎない。安価な費用で最高の破壊力を発揮させようというのは、いかにも陰謀家らしいやり方。しかもそれを迫害の標的であるユダヤ人にやらせようというのだから、何とも狡猾で残忍な作戦といおうか。
実際にあったこの大量外国紙幣贋造計画を描いたユダヤ人生存者アドルフ・ブルガーによる自伝「ヒトラーの贋札 悪魔の工房」を映画化。
この作戦のために駆り集められた強制収容所のユダヤ人たちが、死と隣り合わせの極限状況下、さまざまな心の葛藤に悩み苦しむ姿を息詰まるタッチで描き、アカデミー賞外国語映画賞を受賞している。
NHKBSで放送していたアメリカ映画「ウィンチェスター銃'73」。
1950年の作品。
監督アンソニー・マン、出演ジェームズ・スチュワート、シェリー・ウィンタース、ダン・デュリエ、スティーブン・マクナリーほか。
1000梃に1つといわれる名銃のウィンチェスター・ライフル銃をめぐって男たちが争う西部劇。
1873年、射撃大会で優勝したリン(ジェームズ・スチュワート)はウィンチェスター銃を獲得するが、負けたライバルのダッチ(スティーブン・マクナリー)が銃を奪って逃走。リンは友人とともにダッチを追って旅立つ。銃の持ち主は、商人や先住民(インディアン)と次々に変わっていくが・・・。
ウィンチェスター銃は1866年にアメリカのウィンチェスター社が製造・販売を始めたライフル銃。
1873年製の改良型ライフル銃が本作に出てくる「1000梃に1つといわれる名銃」なのだろう。
「M1873」と呼ばれたこの銃は命中精度が高く殺傷力に優れているというので飛ぶように売れ、「西部を征服した銃」ともてはやされ、ライフル銃の歴史に残る大ヒット商品となったというが、その後も改良型が次々と登場している。
1873年は日本では明治6年で、3年後の明治9年(1876年)には廃刀令が布告されて勤務中の軍人や警察官以外、要するに一般市民は刀を身につける=武装することを禁じられた。
一方のアメリカでは、自分の身は自分で守るというので一般市民が武装するのは当然とされ、もうそのころから、より殺傷能力の高い銃にしようという開発競争が熾烈に行われていて、今や世界で一番銃の所有率が高い国となっている。