木曜日朝の善福寺公園は快晴。引き続き寒さ厳しい。しかし、日が照ってくるとだんだんあったかくなる。
先日、見つけたあたりで再びガビチョウの姿。
やはりつがいでエサを漁っていた。
ガビチョウはもともと中国南部から東南アジア北部に分布していて、日本にはいない鳥。中国名の「画眉」がそのまま日本名となり「ガビチョウ(画眉鳥)」と呼ばれる。
日本に輸入されたものがカゴ抜けするかして野生化したといわれていて、特定外来生物に指定されている。
それにしても、目のまわりに長く伸びる白いラインが見事だ。
クレオパトラの目のようにも、歌舞伎の隈取りのようにも見えるが、ひょっとしたら江戸の歌舞伎関係者は、ガビチョウを見て隈取りを考案したのかもしれない。
なぜなら、江戸の人々はガビチョウを見ていたからだ。
その証拠が江戸時代に書かれた鳥類図鑑「外国産鳥之図」で、ガビチョウが「画眉鳥」としてちゃんと載ってる。
(画像は「国立国会図書館デジタルコレクション」より)
同図書館の解説によると、長崎にオランダ船あるいは清の船が珍しい鳥獣を持ってくると、長崎で御用物役を勤めていた高木作右衛門という役人が、御用絵師に命じて写実的な色彩画を描かせ、それを幕府に送って御用の有無を伺っていたという。
そのとき絵師や高木家は控図を手元に残したが、それがまわりまわって図鑑として巻物になった可能性がある。
閑話休題。さらに池をめぐっていると、サクラらしいメスのカワセミが、いつものお気に入りの場所に。
そこはちょうど池の水が善福寺川に落ちるあたりで、いわば善福寺川の源流地点。
魚がのぼってくるか下っていくので、待ち構えているのだ。
すると、サクラの視線の先の岩の上にもカワセミがいて、オスの小四郎らしい。
小四郎もエサをねらっていんだが、そこへ川の下流の方からハクセキレイがやってきた。
「こいつがいたんじゃエサをゲットできない」と小四郎は思ったらしく、飛び立っていって、何とサクラの隣にとまった。
やっぱり2羽は仲よしらしい。
ハクセキレイがいなくなると、再び小四郎は岩の上へ。
小四郎は今年生まれたばかりでまだ若造。一方のサクラは小四郎より1年は早く生まれたお姉さん。たしか、子育ても一度経験しているはず。
お互いにどう思いあっているんだろう、春になったら結ばれるんだろうか?
仲よくエサとりをする2羽をながめながら、フトそう思う朝だった。
池をめぐっていると、今度は六兵衛らしいオスのカワセミ。
こちらは、さっきの2羽のことなんか眼中になく、ひとり黙々とエサをねらっていた。
上池に戻ると、三郎らしきカワセミ。
さらに文二らしいカワセミもいたから、けさも善福寺公園には5羽のカワセミが勢ぞろい。
みんなそれぞれ棲み分けして(2羽はくっついていたが)、安泰なようだった。
公園からの帰り道、けさもメジロの群れと遭遇。
途中、ジョウビタキのメスの姿もあったんだが・・・。