善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

クレオパトラの目をしたガビチョウ

日曜日朝の善福寺公園は快晴。けさも冷え込み、そろそろあったかい手袋がほしくなる。

 

上池をめぐっていると、池のほとりの遊歩道から1、2mぐらいのところに、アオサギがこちらを向いていた。

歩いている人に見てもらいたいのか、上向いたり横向いたり、いろんなポーズをしてくれた。

まるで檻のない自然の動物園という感じ。

至近距離のアオサギ

 

下池では、ヨシの中からウグイスの地鳴きが聞こえる。

目を凝らすと、いました!

今シーズンの初ウグイス。

 

やがてウグイスが遠ざかると、入れ代わるように姿を見せた鳥。

目の縁が白くて、今ままで見たことのない鳥だ。

ガビチョウだった。

しかも、つがいだろうか?2羽が一緒にいて、一生懸命枯れ木をつっついて虫かなんかを探している。

ガビチョウは漢字で書くと「画眉鳥」。

中国語で、画眉は「塗った眉」の意味だそうだが、白く目立つ眉が後ろに長く伸びていて、まるでクレオパトラの目のようだ。

あとで帰って調べたら、ガビチョウは特定外来生物に指定されていて、「日本の侵略的外来種ワースト100」に入っているのだそうだ。

もともとの棲息地は中国南部、海南島、台湾、香港、ベトナム北部、ラオス北部など。

中国などでは、その美しい姿や鳴き声を楽しむため愛玩用として飼われていて、朝の公園などにガビチョウを籠に入れて持っていって、鳴き声を競わせたりしているらしい。

 

日本にもいつのころからか愛玩用・観賞用として輸入され、それが逃げ出して野生化したようだ。江戸時代から輸入の記録があるが、野外では1980年代に北九州で観察されたのが最初。関東では1990年に山梨で最初に観察されたという。

日本ではまだ在来種に悪影響を与えたという報告はないが、ハワイではガビチョウが侵入してから在来種が減少しているといわれている。

うーむ、鳥に罪はないんだが・・・。

 

池をめぐっいていると、2羽のカワセミがご対面中。

手前がメスのサクラで、向こう側はオスの小四郎のようなのだが、ナント、小四郎が小魚をくわえていて、盛んに痛めつけている。

メスにプレゼントしようとしてるんだろうか?

もらえるのを期待してサクラもプレゼントを待ってるように見える。

何度か魚を枝に叩きつけたりして弱らせ、サテ、サクラにあげるのかな?と見ていると、ゴクリと自分で食べちゃった。

小四郎は今年生まれた若造なので経験はまだないから、プレゼントの仕方を知らないんだろうか?

それとも今はまだ繁殖期じゃないから、その気にならないのだろうか?

 

さらに池をめぐっていると、そんな2羽の様子を知ってか知らずか、六兵衛らしいオスのカワセミがエサをねらっていた。

 

再び上池に戻ると、ちょうどカイツブリが小魚をゲットしたところ。

なかなかの大物ですぐには飲み込めず、何度かくわえ直して何とかゴックンしていた。