金曜日朝の善福寺公園は快晴。風はなく、日差しか暖かい。
上池の遠くのほうに止まっているのはオスのカワセミ。
文二くんのようだ。
下池にまわると、至近距離で止まっていたのは、サクラらしいメスのカワセミ。
のぼってきた朝日に照らされて、オレンジ色が輝いて見える。
池のふちにいる小魚をねらっているから、枝に止まってるとどうしてもこちら向きになる。
見上げると黄葉したイチョウ。
相変わらずひとりぼっちのオオバン。
額とクチバシは真っ白で、体は真っ黒と思っていたが、よく見ると体の上のほうは灰色がかっている。
カワセミなどと同じ構造色なので、日差しの関係でいろんな色に見えるのだろうか?
カワセミの場合、羽の青さは羽そのものが青いのではなく、羽に複雑な構造をした薄い層があって、そこに光があたると青い光だけが反射してくるのだという。それが構造色だが、その原理は空の青さ、海の青さと同じだという。
たしかに、空から青を取り出してくることはできないし、海にしても同じだ。
まさしく自然が創り出す色なのだろう。
アオサギが池の真ん中で首を伸ばしていた。
善福寺池は意外と浅いことがわかる。
盛んに尻尾を上下させている鳥を発見。
今シーズン初のキセキレイだ。
おなかのあたりが黄色いセキレイで、いつも尾羽をフリフリしている。
おなかが白いのがハクセキレイだ。
渡り鳥ではなく、九州以北のほぼ全国に分布し、水辺を好むが、善福寺公園にやってくるのは冬が間近の今ごろ。夏の間は涼しい山のほうにいて、寒くなると平地にやってくるのだろう。
再び上池に戻ると、野外アート展「トロールの森2022」の作品のひとつ、小西一さんの「デフラグメンテーション」という作品の「手」に包帯が巻かれていた。
握手しようと手をさしのべるところなのだが、事故か故意か知らないがポキリと折れちゃったらしく、応急処置が施されたみたいだ。
今月3日から開催していた「トロールの森2022」は23日に終わり、今は片づけている最中。
こうしてみると、包帯を巻いて痛々しいところにかえって親近感を覚える。