木曜日朝の善福寺公園は曇りのち雨。
午前中は雨予報だったが、曇り空だったので出かけていくと、やっぱり降ってきた。
雨が降ってても上池にはカワセミ。
オスのブンジ(B2)くんのようだ。
下池をめぐっていると、ミズヒキの細い枝に脚の長いクモが隠れていた。
肉食動物には、ライオンのように獲物にソッと近づいて襲ったりするのもいれば、何かに擬態したりして獲物があらわれるのをひたすら待つのもいるが、クモは後者。
網をつくるクモはまさにその典型で、獲物が網にひっかかるのをジッと待っている。
クモには、網を張らずにあちこち移動して獲物をとらえるのもいる。けさ見た枝に隠れたクモもそうだが、以前はこうしたクモは徘徊性のクモといわれた。
しかし、こうしたクモも、徘徊するといっても基本的には待ち伏せてし獲物を捕まえるので、最近では「狩猟性」といい換えられているようだ。
葉っぱの陰でジッとしているカマキリ。
こちらも待ち伏せ型の肉食昆虫だ。
まるで葉っぱか枝に擬態したようにしてジッと動かずにいて、獲物がやってくるのをひたすら待っている。
近づくと、クルッと三角形の頭だけこちらに向けた。
カマキリはジッと動かない“構えの姿勢”を崩さずに、首だけ動かすことができる。
これこそ、獲物を待ち伏せして捕らえて食べる昆虫ゆえの“ワザ”。
体を動かすより首だけ動かした方が相手に気づかれる確率はかなり低くなるからだ。
カマキリってエライな、と雨の中で妙に感心した朝だった。