金曜日朝の善福寺公園は快晴。雨上がりの朝、気温は高く少しムシムシする。
上池に着くなり、カワセミがすぐ近くにやってきてくれた。
訪れた人に朝のあいさつ?
むろんそんなことはなくて、ただエサ場として気に入ってるだけだろうが、おかげでじっくり観察できる。
のどの白い羽毛が際立っている。
のどはエサを飲み込むのでも鳴き声をあげるのでも大事な部分だから、しっかり保護するために白いのだろうか?
あるいは相手を威嚇するとき、白だと目立つから?
カナヘビらしいのがむこう向いて動かない。
獲物を見つけたのか?
こっちも身をかがめて後ろから視線の先を探すが、藪に隠れてわからない。
白い清楚な感じの花が咲いている。
球根植物のオオアマナ(大甘菜)のようだ。
6本の雄しべは広がると王冠の形になるというが、どう見ても手足を広げて“どうでも好きにしろ”と開き直ってる感じにみえて、いさぎよくていい。
ヨーロッパの地中海沿岸や西アジア原産とされ、明治末期に観賞用に導入されたが野生化して日当たりのよい草原などに自生するようになったという。
名前の由来はアマナに似ていて全体に一回り大きいことから。
アマナと違って有毒植物という。
きのう見つけたシマサシガメの幼虫がけさも葉っぱの上をウロウロしていた。
そばに小さな虫がいるが、獲物はもっと大きいものか?
近づくと死んだふりなのかジッとしているのをいいことに横から見る。
左側の鼻先から針状の口吻が伸びていて、上手におなかの下に折り曲げている。
獲物を見つけると、隠していた口吻を伸ばし、プスッと刺して相手の“生き血(体液)”を吸うのだろう。