土曜日朝の善福寺公園は快晴。
始めひんやりしていたが、グングン気温が上がっていく。
上池のカワセミのオス、B2くんらしいのがエサをくわえている。
獲物の頭を上にするプレゼントポーズだ。
キョロキョロ見回して、ときどき鳴いている。
メスにあげたくて、探しているのか。
やがてエサをくわえたままメスのいる方向に飛んで行った。
池をめぐって、B 2くんが飛んで行ったあたりにさしかかると、メスのH子らしいのが羽繕いしている。しかし、B2くんはいない。
うまく給餌ができて、B2くんは次のエサを探しにいったのか。
下池にまわると、きのうの雨の余韻か、濡れたアケボノスギの太い幹から湯気が立ち上っていた。
池をめぐっていると、池のほとりでエナガが1羽、無心にエサをついばんでいる。
せわしなく移動しながら、しきりに新芽のあたりをつついている。
日本最小の鳥はキクイタダキとされ、体重は5グラム前後しかないが（善福寺公園にもときどき現れる）、その次に小さいのがエナガで、体重は8グラムほど。
日本で一番くちばしが短いのはエナガで、木の枝に産みつけられた虫の卵などとても小さなものを好んで食べる。小さな獲物を次々につついては食べるので移動する速度も速くなるのだろう。
1羽かと思ったらもう1羽いて、どうやら2羽はつがいのようだ。
ほかの鳥たちに先駆けて早春に繁殖期に入るのがエナガで、寒いころは集団で移動していたのが、今ごろはカップルをつくって仲よく移動していく。
上を向いて、あっちにもおいしそうなのがあるよ。
飛び立つ瞬間。
今度はつぼみを膨らませているソメイヨシノにやってきた。
ちょっと上を向いたところ。
「こっちにおいで～」と呼んでいるのかな。
たしかにちっちゃなくちばしだ。
こっちを見てる。
とにかく軽いから、細～い枝にだって止まれるよ。
ひとしきりエナガと遊んだ朝だった。
