日曜日朝の善福寺公園は曇り。予報では雨だったが、やんでいたので出かけていく。風が強く、やがて小雨降る。
けさは下池に2羽のカワセミ。
娘っ子のサクラちゃんは、雨が気になるのか木陰にとまっていた。
ときおり水面をにらみつけていた。
池をめぐっていると、大人っぽいメスのカワセミ。
こちらは多少の雨なんか平気。
茎をかじっているのか、それともただつかまっているだけなのか、ガの幼虫だろうか。
前脚でシッカとつかんで離さないでいる。
アオサギがぽつんと立っていた。
こちらはゴイサギ。
オスの成虫が麝香のような匂いを発するというのでこの名がついているが、毒を持っていることでも知られる。それで成虫は目立つ色合いをしていて、これを警戒色といっているが、幼虫もなかなかハデな模様をしている。
黒褐色で、白い帯がある。特徴的なのは全身にある赤い突起。
ハデさを通り越して妖しい輝きを放っているようだ。
実は、成虫同様、幼虫も毒を持っていて、それは食草であるウマノスズクサに由来している。
ウマノスズクサはアリストロキア酸という毒素を含んでいて、これにより昆虫による食害から自分の体を守っているのだが、ジャコウアゲハはこの毒に耐性を持っていて、このためジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを独占することができる。
耐性があるだけではない。幼虫はウマノスズクサを食べて成長するとともに、毒であるアリストロキア酸を体内にため込んでいく。
だからジャコウアゲハは成虫も幼虫もいずれも毒を持っていて、天敵を寄せつけないようにしているのだが、メスはウマノスズクサに産卵する際、生んだ卵にアリストロキア酸を含むクリーム状の物質を塗りたくって守っている、という念の入りようだという。
幼虫はやがて蛹となって冬を越し、来年の春に羽化して成虫となるのだろう。
温かい時期の蛹は1~2週間ほどで羽化するが、冬の間、長期休眠する蛹もあるのだとか。
こうして命はつながっていく。
ちなみにジャコウアゲハの蛹は別名を「お菊虫」という。後ろ手に縛られた女性の姿を連想するところから、「播州(番町)皿屋敷」に出てくるお菊さんの化身では?とそう呼ばれているんだとか。見てみたいが。
公園からの帰り道、季節外れのツツジが咲いていた。
このところ二度咲きする花をよく目にする。