善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「ワイルドバンチ」他

イタリア・シチリアの赤ワイン「パルヴァ・レス・ネロ・ダーヴォラ(PARVA RES NERO D’AVOLA)2019」

(写真はこのあとメインの豚ステーキ)f:id:macchi105:20210703090307j:plain

シチリアの老舗ワイナリーであるカルーソと、最新テクノロジーを導入して投資するミニーニの共同経営によるワイナリー、カルーソ・エ・ミニーニのワイン。

ネロ・ダーヴォラというシチリア原産のブドウを100%使用。

とても飲みやすいワインだった。

 

ワインの友で観たのはNHKBSで昼間放送していたアメリカ映画「ワイルドバンチ」。

1969年の作品。

監督サム・ペキンパー、出演ウィリアム・ホールデンロバート・ライアンアーネスト・ボーグナインベン・ジョンソンほか。

 

1913年、パイク・ビショップ(ウィリアム・ホールデン)率いる強盗団の“ワイルドバンチ”は、騎兵隊を装ってテキサス州の国境の町にある鉄道事務所の銀貨強奪を図る。しかし、牢獄からの釈放を条件に鉄道会社に雇われたかつての旧友ディーク・ソーントン(ロバート・ライアン)に指揮された賞金稼ぎたちに待ち伏せされ、銀貨強奪には失敗し、パイクたちはメキシコへ逃走する。

ハイエナのような賞金稼ぎの連中を引き連れてパイク一味を追うソーントン。一方、パイクたちは国境を越え、周辺を荒らしまわっていたマパッチ将軍に盗み出した武器を売りつけようとするが、やがてマパッチ将軍とも対立するようになり、仲間の一人がマパッチに捕まってしまう。数百人もの軍隊を抱えるマパッチと戦えるわけがないと一度は救出をあきらめるが、パイクはこれが最後の戦いと、殺されることを覚悟してマパッチの元へと向かいう・・・。

 

冒頭の銀行強盗シーンでのスピード感ある画面展開。ときおりスローモーションを挟んだりして相当凝ったつくりをしている。

最後の銃撃戦は何人殺し殺されたかわからないほどの殺戮のオンパレード。

ときおり黒澤明監督の「七人の侍」と「用心棒」そっくりのシーンが出てくるが、ペキンパーは影響を受けた監督に黒澤監督の名前をあげているから、知らず知らずにか意図的にかはわからないが、どうしても似ちゃうところがあるのかもしれない。

愛する女性がマパッチ将軍に連れ去られるエピソードは「用心棒」だし、最後の銃撃戦は「七人の侍」のクライマックスの豪雨の中の決戦シーンを彷彿させる。

刀と銃器との違いはあるが・・・。

 

ついでにその前に観た映画。民放のBSで放送していたアメリカ映画「私の中のあなた」。

2009年の作品。

原題「MY SISTER'S KEEPER

監督ニック・カサヴェテス、出演キャメロン・ディアスアビゲイル・ブレスリンアレック・ボールドウィンジェイソン・パトリック、ソフィア・ヴァジリーヴァ、トーマス・デッカー、ジョーン・キューザックほか。

 

ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)はサラ(キャメロン・ディアス)とブライアン(ジェイソン・パトリック)の娘として生まれてきたが、2歳の時に急性前骨髄球性白血病を発症。治療には骨髄移植が必要なのだが両親もケイトの兄もHLAが適合しない。

いつ現れるかわからない適合ドナーの出現を待つしかなかった両親が、医者から非公式に伝えられたケイトを救う方法は、受精卵の段階で遺伝子操作を行い、ケイトのドナーにするための子どもをつくることだった。そして生まれてきたのが妹のアナ(アビゲイル・ブレスリン)だった。

しかし、生まれると同時に輸血や骨髄移植などの犠牲を強いられてきたアナは11歳のとき、これ以上の提供を拒み、弁護士(アレック・ボールドウィン)を雇って両親を相手に訴訟を起こす・・・。

 

信じられない設定の物語だが、考えられなくもない。

どんな展開になっていくのかとハラハラしながら見ていくと、なるほどそういうことだったのかと納得する結末。

アレック・ボールドウィン演ずる弁護士と、ジョーン・キューザックの判事が、とても人情味があって癒される。2人の娘も熱演だった。

本作は2004年に出版(日本では2006年)された小説を原作としていて、原作とはかなり違った内容になっているらしい。原作(ジョディー・ピコー「わたしのなかのあなた」ハヤカワ・ノヴェルス)も読んでみたいが・・・