善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「ラ・ボエーム」

イタリア・プーリアの赤ワイン「トルチコーダ(TORCICODA)2017」

(写真はこのあと肉料理)f:id:macchi105:20210615101305j:plain

イタリア最東端、長靴の形をしたイタリア半島のちょうどかかと部分に位置するプーリア州のワイン。

ここでのワインづくりは数千年前のギリシャ植民地時代にまで遡り、そのためギリシャに由来する土着品種がいくつも残っているという。そのひとつプリミティーヴォ100%使用。

ワイナリーは、14世紀からワイン史に足跡を残すトスカーナ州フィレンツェのアンティノリがプーリア州で設立したトルマレスカ

とてもおいしいワイン。

 

ワインの友で観たのはNHKEテレのクラシック音楽館で金曜の夜に放送していたドイツ・オーストリア合作の映画「ラ・ボエーム」。

2008年の作品。

監督・脚本ロバート・ドーンヘルム、出演アンナ・ネトレプコ、ロランド・ビリャソン、ニコル・キャベル、ジョージ・フォン・バーゲンほか。

 

プッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」の映画版。

全編にわたり音楽はプッチーニの曲通り。つまり、舞台の上のオペラをリアリティーあふれる実写版で描いた作品。

主人公のお針子ミミと詩人のロドルフォを演じるのは、2005年の舞台「椿姫」以来、現代最高のドリームカップルと賞賛されているアンナ・ネトレプコとローランド・ビリャソン。2人の圧倒的な歌声がすばらしい。

特にアンナ・ネトレプコのソプラノ。2人のデュエット、それに若者たちの重唱もすばらしく、見ていて(聴いていて)思わず涙がにじむ。悲劇を描いた作品で、画面に字幕が出るのでわかりやすいのか、オペラを観て泣けてくるなんて初めて。

 

19世紀半ばのパリ。若くて貧しい芸術家仲間たちは、屋根裏部屋で暮らしながらも自由を謳歌し、夢を追い求めていた。

そんな中、クリスマス・イブの夜に出会い、ひと目で恋に落ちた詩人のロドルフォ(ローランド・ビリャソン)とお針子のミミ(アンナ・ネトレプコ)。

2人は、つつましくも幸せな暮らしを始めるが、不治の病を患っていたミミの病状が日に日に悪化し、貧しさゆえに何もしてやれないロドルフォは彼女との別れを決意するしかなかった。

数カ月後、2人は思わぬ再会を果たすが・・・。

 

管弦楽バイエルン放送交響楽団、合唱バイエルン放送合唱団、指揮ベルトラン・ド・ビリー

大画面で観たらもっとよかっただろうな。