月曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうより暖かい。
上池にオスのカワセミ。
池をめぐっているとオスも移動してきたが、一瞬だけメスらしいのも近くにやってきて並んでとまり、やがていなくなった。
オスはそのまま。
メスは産卵はまだなのだろうか。あるいは、上池には恋に敗れたメスがもう1羽いるみたいなので、ひょっとしたらそいつかもしれない。
オオジシバリのお花畑があった。
「地面を縛る」の意味で、なかなか物騒なネーミングだが、細長い茎が地面を這うようにして広がる様子がまるで地面を縛っているようだというのでこの名がついたようだ。
よく見るといくつもの黒褐色の筒が伸びていて、これが雄しべ。その中から雌しべの柱頭が伸びている。
中には雌しべがクルリと巻いているのもある。
オオジシバリは始めは他花受粉をめざすが、それができなかった場合はこうしてクルリと巻いて、自分の花の花粉で同花受粉するのだそうだ。
生き残るための苦渋の選択というわけか。あるいは生き物のしたたかさか。
キンランが顔を出していた。
地生ランの一種。黄色(黄金色)の花を咲かせることからキンラン(金蘭)。
もともと日本ではありふれた和ランの一種だったが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年には絶滅の危険が増大している種として「絶滅危惧Ⅱ類」に指定された。
キンランは特殊な菌類との共生をする植物で、周辺環境と土壌環境が生育の絶対条件になっていて、キンランを別の場所で育てようとしても繁殖させるのは難しい。
それなのに、希少な植物だというのでこっそり根っこごと引っこ抜いて自分の家の庭で育てようとするヤカラがいるらしい。そんなことしても無駄なのに。
同じようなランの一種で、キンランのそばに咲くギンラン(銀蘭)も同じ。
やはり野に置けキンラン・ギンラン、というわけだ。
ゴイサギがエサをねらっていた。
こっち向いて「オハヨー」。
真上を移動していった。