スペインの赤ワイン「サン・ヴァレンティン・ガルナッチャ(SAN VALENTIN GARNACHA)2019」
(写真はこのあとメインの肉料理)
スペイン・カタルーニャのワインメーカー、トーレスのオーナーが妻へのバレンタインのプレゼントとしてつくったワインだとか。
トーレスのワインといえば「サングレ・デ・トロ」の牛のマスコットが有名だが、このワインについているのは天使のマスコット。
ブドウ品種はスペインを代表する赤ワイン用品種のガルナッチャ、その他。
すっきりとした味わい。
ワインの友で観たのは民放テレビで放送していた日本映画「海よりもまだ深く」
2016年の作品。
監督・脚本・原案・是枝裕和、出演・阿部寛、樹木希林、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、吉澤太陽ほか。
15年前に1度だけ文学賞を受賞したことのある良多(阿部寛)は、離婚し、別の男との再婚を考えている元妻の響子(真木よう子)への思いを捨てきれないままでいる。離れて暮らす息子の真悟(吉澤太陽)への養育費も満足に払えないほどで半分投げやりな日々を送っているが、息子と月1回会う約束の日、良多、響子、真悟の3人は良多の母・淑子(樹木希林)が住む公団アパートに立ち寄り、台風の一夜をすごすことになるが……。
見終わって感じたのは、一夜を一緒にすごすことで、元家族はかつて家族だったころの絆を多少は取り戻したかもしれないが、それで何が変わったのだろうかということだった。
台風が過ぎ去ってしまえばまた元に戻り、結局のところ、良多の自堕落な暮らしは少しも変わっていない。現実とはこういうことなんだよ、といいたかったのか。
「海よりもまだ深く」の映画タイトルはテレサ・テンの「別れの予感」(荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲)の歌詞からとられたという。そうと聞くと、良多はその後は妻へのストーカーになることはなく(すでに半分ストーカーだったが)、家族との別れを選択することになるのかもしれないナ、とも思った。
ついでにその前に観たのは、やはり民放で放送していたアメリカ映画「スリーパーズ」。
1996年の作品。
監督バリー・レビンソン、出演ケヴィン・ベーコン、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ジェイソン・パトリック、ブラッド・ピットほか。
少年院で虐待を受けた若者たちによる復讐劇を描いた作品。
ちょっとした悪ふざけが大事故を引き起こしていまい、少年院に送られることとなった4人の少年。彼らを待ち受けていたのは、看守たちから暴力と性的虐待を受け続ける地獄のような毎日だった。心に傷を負ったまま大人になり、それぞれの道へ進んだ彼らは、看守たちへの復讐に乗り出す……。
4人のうち成長して2人はギャングになるが、新聞記者になったのがジェイソン・パトリック、検事になったのがブラッド・ピット。ロバート・デ・ニーロはマンハッタンのスラム街の神父。ダスティン・ホフマンは飲んだくれの弁護士。ケヴィン・ベーコンが悪役の看守。なかなか味な取り合わせ。