東京・杉並区の都立善福寺公園で3日から野外アート展「トロールの森2020」が始まった(会期は23日まで)。
トロールの森2020のホームページはこちら。
http://www.trollsinthepark.com/
このアート展の特徴は、2002年のスタート以来、地元の住民たちが手弁当で集まって、アーティストたちと一緒になって展覧会を支えていることだ。
規模も内容も年々拡大していて、ステージ上での歌や踊りなどのパフォーマンスや、公園内でのカフェのオープン、街中へ繰り出してのアートなど、毎年盛りだくさんの企画が実現している。
これを地元住民たちが実行委員会をつくって企画の段階から中心になって進めているのだから、スゴイことだ。
私が所属している地元のミニラジオ放送局「ラジオぱちぱち」も毎年参加していて、ステージでの芝居上演や、カフェの運営などを行ってきたが、今年はカフェはコロナ対策のため中止となったものの、「ラジオ・トロール2020」と称してラジオの移動実況生中継を行っている。YouTubeで放送しているので実際は映像を含めた実況生中継だが。
朝方は雨だったが、さすが晴天特異日の文化の日とあって、終日好天にめぐまれた。
本日の放送予定。
作品の前でアーティストにインタビュー中。
武蔵野大学水谷俊博研究室「Obscured by Clouds」について学生に話を聞いているところ。
中尾紫香「自然的距離」(Natural distance)の作品の前で中尾さんにインタビュー。
樹木は自然的距離を保ちながら立っている。その中に木の“壁”を制作。壁で隔てられながらも、空から紅葉が舞い、雨が降り、同じ空気が流れているという。
張綺君「いつかここで」(Someday we’ll be here)
香港出身の張綺君さんに英語でインタビュー。
作品はまるで風景の中に溶け込んでいるようだ。
ステージでのパフォーマンスも実況中継。
ついでに展示された作品のいくつか(ごく一部だが)。
竹厚桂子「SEE YOU AGAIN」
尾形雄樹「東屋台」
深沢義一「らせん」
公園内の高い木の上でヒヨドリが鳴いていた。
放送ブースにやけに濃い色合いのシータテハあるいはキタテハが舞い降りた。
いずれも黄色地に黒い紋があるタテハチョウの仲間。
キタテハに比べてシータテハのほうが翅の外縁の凹凸が激しいからシータテハか。
初夏から真夏にかけて現れる夏型と、秋に現れてそのまま越冬する秋型があり、秋型は夏型に比べて翅が細長く、外縁の凹凸がより顕著である特徴がある。
昆虫の多くは卵や幼虫で冬ごもりするが、タテハチョウは成虫で越冬する。
シータテハもキタテハも、こうしてみると派手だが、翅を閉じると枯れ葉そっくりの模様なので外敵から身を守るように枯れ葉の中に紛れ込んでじっとしている。
暖かい日はこうして太陽の日差しをいっぱいに浴びるのだろう。
夜は本日の反省会兼初日打ち上げのため少人数で西荻窪駅近くの居酒屋へ(感染予防対策は十分にとってます)。
すると駅前にもアート作品。
高島亮三「National●Dice」
森(全体)を見て、木(個)を見ず。遠目で見ると何だろうと思うが、近くで目を凝らすとやっぱりサイコロだった。