善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「ロスト・バケーション」

フランス・ボルドーの赤ワイン「シャトー・ヴィルクール・コンテ(CH.VIRECOURT CONTE)2015」

写真はこのあとステーキ。f:id:macchi105:20201029112701j:plain

ボルドー地方のアントル・ドゥー・メール地区の中心に位置するシャトーの赤ワイン。

アントル・ドゥー・メール地区はガロンヌ河とドルドーニュ河の間というその位置が名前の由来になっており、この地区ではさまざまな種類のブドウが植えられているという。

シャトー・ヴィルクール・コンテは、オーガニックにこだわりつつ、最新鋭のテクノロジーを採用してワイン造りを行っているそうだ。

ブドウ品種はメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フラン

飲み始めはきつく感じたが、次第にまろやかに。

 

ついでにその前に飲んだのは、アルゼンチンの赤ワイン「カイケン・エステート・マルベック(KAIKEN ESTATE MALBEC)2018」f:id:macchi105:20201029112730j:plain

チリのモンテス社がアルゼンチンで手がけるワイン。

ブドウ品種のマルベックはもともとフランス南西部が原産地だが、1956年にフランスを襲った冷害で栽培量が激減し、現在はアルゼンチンで最も多く栽培されているという。

ポリフェノール含有率が高く、黒ワインとも呼ばれるほど濃い色合いのワインとなる。

「カイケン」はアンデスの渡り鳥ガンの現地名で、モンテス社のあるチリとアンデス山脈を越えた隣国アルゼンチンでのワインづくりにちなんで命名されたという。

 

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「ロスト・バケーション」。

2016年の作品。

原題は「THE SHALLOWS」。

監督ジャウム・コレット・セラ、出演ブレイク・ライブリー、オスカル・ハエナダ、ブレット・カレンほか。

 

人食いザメが人間を襲うといういわゆるパニック映画。というより、たった1人、極限の中でいかに生き延びるかを描いたサバイバル・サスペンスといったほうがいいかもしれない。上映時間86分で、息の詰まる展開。

 

医学生のナンシーは、休暇でメキシコにある秘境のビーチを訪れ、サーフィンを楽しんでいた。ところが突然、何かに攻撃され脚を負傷。必死に近くの岩場に避難するが、攻撃してきたのは巨大なサメだった。助けも呼べず、絶体絶命の危機に陥る中で、サメは周囲を旋回し始める・・・。

 

原題の「THE SHALLOWS」は「浅瀬」という意味。ヒロインが緊急避難した岩場は実は岸のすぐ近くで、泳げば数分で行けるところにあのだが、そんなことをすればサメに食べられてしまう。しかも秘境のビーチなので訪れる人はいない。

さらにそのうえ、避難したときはちょうど干潮で岩場に逃れることができたが、やがて満潮になる岩場は海に隠れてしまう・・・。

そんなピンチをどうやって乗り越えるのか。

1羽の傷ついたカモメが飛んできて、医学生のヒロインは応急処置で治してやる。するとカモメはなついてきてずっとそばにいてくれる。

そのカモメの存在が癒しとなり、癒されることが生きる勇気にもつながっていく。

サバイバルのときには何か癒されるものも必要だな、と映画を見ながら思ったのだった。