善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+SPAC「アンティゴネ」上演映像

イタリア・トスカーナの赤ワイン「ジンガリ(ZINGARI)2015」f:id:macchi105:20200505102241j:plain

ワイナリーのペトラは、トスカーナ地方マレンマ地区の丘陵地帯に300haにもおよぶ広大な土地を所有。そのうちの100haの畑でブドウを栽培し、畑は鉄分を多く含んだ粘土質と砂質の土壌で、ティレニア海近郊の涼しい風がブドウの成熟に最適な環境を造り出しているんだとか。

メルロ、プティ・ヴェルド、シラー、サンジョヴェーゼをブレンド

 

ワインの友で観たのは、SPAC静岡県舞台芸術センターによるソポクレスのギリシャ悲劇「アンティゴネ」(演出・宮城聰)が2017年にフランスのアヴィニヨン演劇祭のオープニング作品として上演されたときの全編映像。

本来なら今年5月の2日から5日にかけて、凱旋公演として静岡市駿府城公園で、もちろんナマで上演されるはずだったが、新型コロナウイルスのおかげでそれがかなわず、同じ2日から5日までの4日間、無料配信となったもの。きっと残念無念だっただろう。

 

17年7月、第71回のアヴィニヨン演劇祭のオープニング招待作品として上演された場所は、アヴィニヨン法王庁中庭。石の壁がそそり立ち、すり鉢状の客席が半円で取り囲む。客席数約2000。

 

登場人物は全員、白い衣裳。役者はみんな日本人だが、最初はフランス語、途中から日本語になる。

背景は高さ約40mという法王庁の壁がそのまま生かされ、舞台には水が張ってあって、そのまわりや水の中での演技。登場人物の影を壁面に映し出す工夫も。ただし、カメラワークの問題なのか、壁面に広がる影の演出は画面では余り成功しなかったみたい。やっぱり芝居はナマに限る。

途中、「河内音頭」が出てきたのには思わず笑ってしまったが、最後の、瞑想的ともいえる音のない盆の踊りはなかなか感動的だった。