木曜日朝の善福寺公園は快晴。夜、少し雨が降ったのか地面が濡れている。風がないのですごしやすすい。
カルガモが水底に首を突っ込んでエサ探し。水中に潜れないものだから、必死になって足でかいている。
このところ毎日ジョウシビタキのオスが散歩コースに待ち構えていて、きのうは姿がなかったが、けさはちゃんと待っていて?くれた。
チョコチョコ移動しながら、こっちの様子をうかがっている感じがする。エサにありつけるとでも思っているのか?
藪の中からウグイスのチャッチャッという声。
やがて姿を見せてくれた。
今シーズンの初ウグイス。
俳句の世界ではウグイスといえば春の季語かと思ったら、冬のウグイスも歳時記にあり、冬鶯とか藪鶯などとウグイスを吟じている。
江戸時代の画家で俳人の与謝蕪村は亡くなる直前、3つの句を詠んでいて、そのうちの2つは冬のウグイスの句だった。
蕪村は天明3年(1783年)12月25日(旧暦では天明4年1月17日)に享年68で亡くなっているが、亡くなる直前、弟子の松村月渓を呼び、まず次の句を詠んだ。
冬鶯むかし王維が垣根かな
うぐひすや何ごそつかす藪の霜
しばらくたってからこう吟じた。
しら梅の明くる夜ばかりとなりにけり
これが絶句だったという。