大井町でイッパイ。
JR大井町駅東口、東京寄りの改札を出て、線路沿いに5分ほど歩いたところにある「だるまや」。
開店時間の5時ジャストに行くと、すでに2人の先客がいた。
のれんには「いわし料理」とある。
メューにもイワシ料理がズラリ。
瓶ビールのあと、酒は「菊正宗」一種類という。
まずはイワシの刺身とタタキ。ウマイ!
つみれ揚げ。
イワシの骨せんべい。
そういえば昔、新橋にイワシ料理の店があって、何度か行ったのを思い出した。
2軒目に行こうと、そぞろ歩く。
駅に少し戻ったところに「小料理 土筆」ののれん。
表に出ているメニューを見るとなかなかおいしそう。
と、のれんをくぐると客はだれもいなくて、女将さんが1人ポツンとしている。
ありゃりゃと思うが、とにかく酒を注文。
メニューを見て改めて驚く。暇そうな女将さん1人なのに品数が実に豊富なのだ。
それにしては店内は酒の匂いも料理の匂いもしなくて、何だか新しそう。
つまみはまず、佐島の地ダコ。
クジラベーコンを頼もうと思ったら、ただのベーコン切り落としと、潮吹きベーコン(潮吹き穴)、サエズリベーコンとあるんだそうだ。
サエズリはクジラの舌の部分だからわかるとして、潮吹き穴って何?と聞いたら、背中にある潮を吹く穴、つまり鼻腔のこと。
人間と同じに哺乳類の仲間であるクジラは、泳ぎながら水面で呼吸をするために鼻が頭の上にある。長い歴史の中でしだいに鼻先から頭の上へと移動したものだそうだが、その鼻腔で作ったベーコンで、1頭のうち0.5%ほどしかない貴重な部位。一般市場ではまず見ることはないという。
そんな貴重なものだったら食べなきゃと注文。
コリコリしていてウマイ!
このところスーパーなどでは昔のベーコンの味とはほど遠い燻製っぽい味のベーコンしか売ってないが、このベーコンはホンモノの味がする。
店はきれいすぎて落ち着かず、あんまりゆっくりできない感じだが、少なくともベーコンの味はたしかだった。