善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

最強ハンター シオヤアブ

日曜日朝の善福寺公園は晴れ。風が涼しくあまり蒸し暑さは感じられない。

きのうの土曜日は地元の桃井第4小で開催された「まいまいハウスプロジェクト」に参加。
小学生100人余が体育館で段ボールを使って自分の家、「まいまいハウス」をつくり、さらには仲間たちと「村」をつくり、そのまま一泊するというイベント。
これに先生や付き添いの保護者、ボランティアも加わると200人近くが参加したろう。
体育館にそれだけ集まり1日をすごすので、例年、暑くて暑くて汗がどっと吹き出ていたが、きのうは大暑のころというのに高原の涼しさ。快適な1日となった。

私が所属する地域のミニラジオ局「ラジオぱちぱち」は当日の様子を伝えるラジオ放送と夜のお楽しみイベントに参加。
夜のお楽しみ会では「黄金バット」第89作「ぱちぱち大竜神ショーの巻」を上演。
小道具はすべて段ボールでつくり、笛までボール製だった。
夜10時の就寝時には「ホントにあった怖い話」を館内だけに聞こえるミニFMで放送。
子どもたちは自分のハウスのなかで貸し出したラジオに耳を傾け、中には放送ブースにやってきてジカに聞く子もいた。
子どもたちがラジオを聞く姿にちょっとカンドー。
朝8時から、終わったのは夜の11時すぎ。
さすがにけさはぐったり。それでも散歩すると元気がわいてきた。

下池をめぐっていると、一見するとアジサイのような花があった。
ハナクサギというんだそうだ。
クサギの仲間でクサギと同じような花を咲かすが、小さな小花が半球形状に密生して咲いている。
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こちらはクサギ
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美しい花を咲かせ、実もラピスラズリのように美しいのに、臭木とはこれいかに。葉っぱに悪臭があるからというのがその理由だそうだが、花はいい香りがする。

セミが比較的近いところでジッとしていた。鳴く声も聞こえない。そばに脱け殻。脱皮したばかりなのだろうか。
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そういえば、けさはあちこちで脱け殻を見た。
穴から出てくるセミを探しているのか。地面をつっつくムクドリもたくさんいた。

葉っぱの上に透き通った緑色の小さな虫。おめめがパッチリ。
幼虫だろうか。それにしては小さいながらも立派な体をしている。
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ブーンという音が目の前を通りすぎ、葉っぱの上で止まった。
ハチかな?と思ったがハチにしてはおなかのくびれがなく、スマートだ。しかもお尻から白い毛のようなものが束になって生えている。
ハテ何という虫だろう?
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帰って調べたらシオヤアブと判明。
ナント、スズメバチにも負けない最強の肉食ハンターなんだとか。
白いのはオスの証拠という。
獲物を背後から襲い、長い脚で押さえ込んで体液を吸い取ってしまうという恐ろしい昆虫。スズメバチや自分より大きいトンボも食べちゃうんだそうだ。
漢字で書けば「塩屋虻」。オスの尻の先の白い毛を「塩」に見立てたのが名前の由来というが、シオヤアブが属しているのはムシヒキアブ科。これも漢字で書けば「虫挽虻」。虫を挽いて食べちゃうアブ?あーコワ。