善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうの酒「黒澤」+「天使にラブソングを2」

最近気に入って飲んでいる日本酒は長野の「黒澤」。きのう飲んだのは純米生もと。
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酒蔵は黒澤酒造。長野県佐久の千曲川最上流にある歴史ある酒蔵という。
長野県産の酒造好適米「ひとごこち」を59%にまで精米。9号酵母の生もと酒母で仕込んだ特別純米酒。長年利用している神田和泉屋さんによると、一般的に強い個性を出す「生もと酒母」だが不思議なほどきれいに出来上がっているとか。たしかに。

酒の友で見たのはきのうの夜NHKBSでやっていたアメリカ映画「天使にラブ・ソングを2」。
1993年の作品。監督ビル・デューク、主演ウーピー・ゴールドバーグジェームズ・コバーンが高校の理事長役で出ている。

好評だった第1作の続編。
前作では、殺人事件の現場を目撃したしがないクラブ歌手デロリス(ウーピー) が、匿われていた修道院のさえない聖歌隊を変身させて大喝采を浴びる、という話だったが、今回の舞台は反抗的でやる気のない生徒たちばかりで廃校寸前の高校。
ふたたびシスターとして乗り込んだデロリスは、持ち前の明るさと得意の音楽で人々の心をつかんでいく。音楽、特に歌うことのすばらしさを満喫できる映画。

何と映画の中でリルケが出てきてびっくりした。

映画の中でデロリスは、やる気を失っている女子高校生にリルケの「若き詩人への手紙」の一節を読み、その本を与える。
女子高校生は歌うことが大好きだったが、母親から「歌手になりたいなんて無茶なことを考えるのはやめて、勉強だけしなさい」と言われ、悩んでいるのだった。
デロリスはリルケの言葉を読み上げる。
「もしあなたが物語を書くことしか考えられないなら、あなたは作家だ」
そして、こう言う。
「あなたにも同じ言葉を贈るわ。あなたが歌うことしか考えられないなら、あなたは歌手になるべきよ」

高校性たちによる聖歌隊が歌うヒップホップ調のベートーヴェン歓喜の歌」が圧巻だった。