善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

「人生のメソッド」と中目黒の居酒屋

きのうは地下鉄中目黒駅近くの「ウッディシアター中目黒」で、演劇ユニット・チーム★ドラゴン公演「人生のメソッド」を観る。

劇場に続く商店街が雰囲気があっていい。おしゃれな店とともに飲み屋も多そうだ。
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劇場入口の看板。
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昨年6月の第1回に続く第2回公演で、きのうが初日。6、70人ぐらいは入るだろうか、客席は満員。若い人からお年を召した方まで、比較的女性が多かった。
作・演出は末永明彦。出演は北井かすみ、龍宝裕子、常田景子、堀光太郎、屋敷健一、西若菜、佐川大輔、中原くれあ。

「自分とは何か」を問い直す物語。
このところ歌舞伎座とか国立劇場が多かったから、小劇場の雰囲気がいい。

役者の演技はみんなうまい。だから安心して見ていられるし、次第に物語に引き込まれていく。
しかし、最後のほうはテレビのホームドラマみたいになっちゃったのが残念。

芝居がはねたのが8時半近く。
夕方、劇場に行く道であらかじめ目星をつけておいた店に行く。
「魚屋 おらい」という店で、接客のお兄さんが如才なく、好感が持てる。
何でも魚はすべて港から直送の魚なんだとか。
まずは生ビールで乾杯したあと、生カキ。
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刺身の盛り合わせ。
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アボカドと白キクラゲのサラダ。
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焼きタケノコ。
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焼きガンモ
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根ミツバのお浸し。
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酒は、「紗利」(福井)、「青煌」(山梨)。
それぞれ「さり」「せいこう」と読む。「青煌」は生原酒・にごり酒
ほかに飲んだのが「而今」。三重県名張の酒で「じこん」と読む。
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いい気分で帰宅したら、熊本で震度7地震のニュース。
酔いもさめてテレビに釘付けとなる。

NHKの上空からの中継映像が生々しい。
夜で真っ暗でも、被害があった地点は火事の火があったり、消防車のライトなどでよくわかる。
それを次々と映していくが、途中、官邸からの官房長官記者会見に切り替わる。
そんなのより現場を映せ!とテレビに向かって言うがもちろん局には届かず。
頭にきて民放に切り換える。
民放各局のほうがよほど現場からの中継に重きを置いていた。

そしたらけさの朝日新聞の投書欄を見てびっくり。
21歳の女子大生の投書の見出しに「而今」の文字が踊っているではないか!

「きのう飲んだ酒の話か?」と思ったらもちろん違う。
而今」の言葉を胸に精一杯生きています、という投書だった。
小4のときに亡くなった父の面影を慕いながら、今をしっかり生きているのだとか。

而今」とは道元禅師が悟った世界観で、今、自分が生きているこの一瞬を大事にせよ、と説いているのだとか。
酒もうまかったが、言葉はもっと奥深い。