善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ハナカイドウ咲く

きのうから4月。土曜日朝の善福寺公園は曇り。さほど風はなく寒さは感じられない。
公園に着くなりウグイスの声。きょうは上池でも下池でも聞いた。
サクラは満開。花見の場所取りも盛んなようだ。
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ユキヤナギがあちこちで咲いていた。剪定しすぎでかわいそうなのも多いが。
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上池のキンクロもまだたくさんいるが、下池ではハシビロのカップルが3組も。渡り鳥だからそのうち北へ帰るのだろう。
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ソメイヨシノに混じってヤマザクラ系のサクラか。
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私の好きな花、ハナカイドウも咲き出していた。
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ちなみにハナカイドウとは「花街道」ではなく「花海棠」。
原産地は中国で、中国名がそのまま和名になった。「棠」は梨を意味するのだとか。海を渡ってきたので「花海棠」。ということはもともとはほかの国から中国に渡ってきたのだろうか?
あるいはもともと中国では「海棠」のことを「棠」といっていて、日本に渡ってから「海棠」となったのだろうか。

白川静の『字通』によれば、「棠」の読みとして「やまなし」「かいどう」とある。
また、中国に「棠睡」というという言葉がある。海棠の姿から連想して、美人の眠りをいう言葉だそうだ。

しかし、この言葉の出典は楊貴妃のエピソードにあり、玄宗皇帝は、酔いから冷めたあとの楊貴妃をこう評したという。
「海棠睡り未だ足らず 」。
つまり、海棠とは美しい楊貴妃のことで、楊貴妃はまるで眠り足りないときのように酒に酔って目もとをほんのり赤くしていて、美しい、というわけだ。原文でも「豈是妃子酔、直是海棠睡未足耳」とある。
ということは中国でも海棠と呼んでいたのだろう。

はてさて。