善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

エチオピア旅行記⑰ ダナキル砂漠と北エチオピア世界遺産周遊

旅行11日目の1月20日(水)。旅も残り少なくなり、午前中、ティムカット祭を見学したあと、午後はタナ湖クルーズ。
イメージ 1

1時間ほどかけてタナ湖を横断し、セギ半島の「ウラ・キダネ・ミフレット教会」へ。
船着場から教会に向かう道の両側をみて驚いた。コーヒーの実が真っ赤に熟している。
ここはコーヒー豆の産地に違いない。もうすぐ収穫の時期だろう。
教会に続く道には青い葉がたくさん敷きつめられていた。
ここでも午前中はティムカット祭の儀式が行われたのだろう。
今は静かで、道の両側のおみやげ屋さんも比較的静か。

教会はもともと藁葺き屋根(今はトタン屋根)の伝統的建築様式で建てられていて、エチオピア正教会の由緒正しい円形の三重構造になっている。一番奥(至聖所)は扉が閉まってカーテンがかかっていて入室禁止。中にタボットが安置されている。
イメージ 2

天井の模様が美しい。
イメージ 3

このあたりは竹の産地でもあるのだろう。建築材で使われているのをはじめて見た。
自然の光と風を取り入れる工夫がここにある。
イメージ 4

壁一面に描かれた絵。
イメージ 5

まるで仏教の菩薩のようにも見える。
イメージ 6

邪悪な龍をやっつけたところか。
イメージ 7

教会の建物は13世紀に建立されたが、壁画は16世紀のものという。
宗教画だけでなく、当時の人々の生活ぶりも絵で描かれていた。
イメージ 8

白木の柱に描かれた線画は、下絵だとか。消されずに残っていたようだ。
イメージ 9


同じ半島の、少し離れたところにあるマリアム教会へ行く。
船着場にあった葦船。今も漁に使われているという。
イメージ 10

この教会も13~14世紀の建物で、壁画は16世紀のもの。今も屋根は藁葺きで、素朴なたたずまい。
イメージ 11

ここではティムカット祭の余韻を楽しんでいるのか、教会の前に大勢の村人たちが集まっていた。
イメージ 12

鳥に乗った聖人。
イメージ 13

首だけが並んでいて、何となく不気味。
イメージ 14

この教会では唐草模様が目立つ。イスラムの影響もあるのか?
イメージ 15

イメージ 16

村の青年がたむろしていた。
イメージ 17

帰りは船の上からタナ湖に沈む夕日をながめる。
イメージ 18

いよいよ明日は帰国のためアディスアベバに向かう。