善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

エチオピア旅行記⑮ ダナキル砂漠と北エチオピア世界遺産周遊

旅行10日目の19日(火)夕方、バハルダールで開かれたティムカット祭の前夜祭を見に行く。ティムカット祭はこの日から3日間、首都アディスアベバはじめエチオピアの全土で開かれ、明日20日の本番は休日となる。

会場はプールがある広場で、すでに人でいっぱいになっている。
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ガイドさんの先導で、人をかき分けて前へ前へと進み、ついにロープが張られた最前列の一般人立入禁止区域に入らせてもらう。外国人は“お客さん”だというので特別に最前列まで行けるみたいだ。

壇上にはエライ人たちとともに、布に包まれたタボットが司祭の頭に乗せられてズラリと並んでいる。壮観だ。
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スピーチのあと、僧侶たち、僧侶見習いの若者たちによる歌と踊りが披露された。
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長い杖を片手に、何十人もの僧侶たちが向かい合って並び、「カバロ」と呼ばれるドラムの拍子にあわせて歌う。やがて歩くような踊りとなり、早いテンポの小走りの踊りとなって、向かい合った僧侶たちが互いに近づいて肩を揺すって踊る。このとき、僧侶たちが手に持った鈴のようなものも鳴らされる。

僧侶見習いたちの歌と踊りは竪琴(3000年前にダビデ王が弾いていた竪琴が元祖という大型竪琴で「バガナ」と呼ばれる)も加わる。
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若い男女が一緒になって歌い、やはり歩くように踊る。
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儀式の最中にずうずうしく前に出るのも悪いかなと躊躇していたら、係員みたいな人が寄ってきて手振りで「どんどん前に出ろ」というので、「サンキョー」といって最前列のかぶりつきに進み出て見学した。

ここで聴いた宗教音楽はどれも耳に懐かしいものだった。
ある曲はまるで沖縄民謡のように聞こえたし、ある曲は雅楽のようだった。そしてある曲は真言宗の御詠歌そっくりだった。
遠く離れたアフリカの地で“日本的響き?”を聴くとは。驚き以外なかった。
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明日(20日)はいよいよティムカット祭本番。果してどんな光景が?