善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

エチオピア旅行記⑬ ダナキル砂漠と北エチオピア世界遺産周遊

旅行9日目の1月18日(月)、“不思議の城”を見たあとはデブレ・ベルハン・セラシー教会へ。
エチオピアの最高傑作といわれる壁画で知られる教会だ。
ゴンダールにある44の聖堂のうち唯一オリジナルのまま残っている教会という。
17世紀に建立された。
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見た目はこじんまりとしている。しかし、一歩中に入ると、いきなり天井に描かれた天使が目に飛び込んでくる。
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天井から壁一面にかけての壁画が素晴らしい。
天井一面にユニークな天使が描かれていて、全部で80人の天使の顔だけが描かれている。
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天使はすべて違う方向を向いていて、表情も1つ1つ違う。小顔で目が大きく、鼻筋が通っていて眉が下がっている。頭はアフロヘア。顔から羽根が生えている。
このあと行った教会でも似たような天使の絵を見たから、この絵がひとつの流行になったのか、とにかく感動的な美しさで、首がいたくなるのも忘れて見入るばかりだった。

キリストの上に描かれた3人の聖人。三位一体を表現しているという。
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地獄の悪魔だろうか?
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キリストにまつわるエピソードがわかりやすく絵で描かれている。
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ここにも白馬に乗った守護聖人、聖ジョージ。
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アフロヘアの聖人。
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天使の首から羽が生えている。
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エチオピアモナリザ”といわれる聖母マリアの絵。
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建物の壁は泥と藁を混ぜてつくられていて、キャンバスに描いた絵を壁に貼り付けているという。

教会めぐりの途中に見た伝統家屋の集落。
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赤いトタン屋根のクスカム教会。1733年の建立という。円形の三重構造のエチオピア正教会の伝統的なつくり方をしている。もともと屋根は藁葺きだったようだ。
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屋根の上にはエチオピア正教会のシンボルマークが。丸いのは7つのダチョウの卵をあらわし、7日間を意味しているとか。
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1週7日間の起源はメソポタミア文明バビロニアという説もあるが、『旧約聖書』にもその記載があるという。太陽信仰のミトラ教では日曜日を起点に1週間(7日間)を数えたというから、ミトラ教の影響もあるかもしれない。

教会に張られた聖母マリアとイエスの絵の前でお祈りを捧げている若い男性がいた。
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