善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「博士の異常な愛情・・・」

「ファーマーズ・オブ・ワイン イタリアン・レッド(FARMERS OF WINE ITALIAN RED BLEND)」
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産地はイタリア(エノイタリア社)。ぶどう品種はシラーズ、ネロダヴォラ、プリミティーボ、ネグロアマロ。

ワインの友で観たのは先日NHKBSで放送していた『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
1964年公開のアメリカ映画で、監督はスタンリー・キューブリック、主演はピーター・セラーズ

米戦略空軍基地の司令官であるリッパー将軍が精神に異常をきたし、核兵器を搭載したB‐52爆撃機に命じてソ連への核攻撃を行おうとする。
すったもんだの果てに、せっかく出された作戦中止命令が届かずについには核爆弾が投下され、ラストは第二次大戦中にヒットしたという「また会いましょう」の甘いメロディが流れる中、核爆発の様子が次々とフラッシュバックのように映し出されて映画は終わる。

最初、ピーター・セラーズはリッパー将軍の陰謀に巻き込まれた英国空軍のマンドレイク大佐の役だけかと思ったら、アメリカ大統領や大統領科学顧問のストレンジラヴ博士も演じていて、1人3役でなかなかの“怪演”ぶりだった。

たぶんこの話はアメリカ空軍の協力などとても得られない状況下で作れたと思うが、撮影技術が秀逸。最後にB‐52の乗組員がまるでカウボーイのように核爆弾にまたがって目標に向かって落ちていく姿など、よく考えればバカバカしい話だが、「あり得る」と思わず納得してしまった。