土足で家の中に入り込んできた特高警察の刑事たちは「軍機保護法および軍用資源秘密保護法違反、亀山エリーのスパイ容疑で家宅捜索する」と家の中をメチャメチャにしていく。
ラジオを受信するために取り付けたアンテナも「あれで我が国の機密通信を傍受してるんじゃないのか?」といがかりをつけ、ついにはエリーを連行しようとする。
そこでマッサンのセリフ。
「亀山エリーはわしの妻です! 妻はこの国で生きとります! わしと、生きとります! わしら夫婦は生涯、この国で生きていきます! 死ぬときも、わしとエリーは一緒です! エリーを連れていくんならわしも連れていけ!」
「亀山エリーはわしの妻です! 妻はこの国で生きとります! わしと、生きとります! わしら夫婦は生涯、この国で生きていきます! 死ぬときも、わしとエリーは一緒です! エリーを連れていくんならわしも連れていけ!」
さらに、エリーのセリフが心を打つ。
「どうぞ、私を連行して下さい。それがあなたの望みなら何でも調べて下さい。私は悪い事は何もしてません。だからあなたの事を怖いと思いません」
「どうぞ、私を連行して下さい。それがあなたの望みなら何でも調べて下さい。私は悪い事は何もしてません。だからあなたの事を怖いと思いません」
うそぶく特高にエリーはさらにいう。
「何が望みですか? 私がこの国を出ていけばいいのですか? 私はここにいてはいけないのですか? それはどうして? 教えて下さい。どうしてここにいてはいけないのか私に分かるように教えて下さい! 私が日本人ではないからですか? この鼻ですか? この髪の毛ですか? この瞳ですか? 私は亀山エリーです。あなたと同じ人間です。私にはこの国に愛する夫がいます。愛する娘がいます。ここには私の家族がいます!ここは私のふるさとです!」
裸足のままエリーが連行されるところで終わる。