善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ツワブキの花

金曜日朝の善福寺公園は曇り。空気が冷たい。
ここ数日雨降りで、4日ぶりの公園。

ツワブキの花が咲いていた。
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キク科の植物。「ツワブキ」の響きがいい。
語源を調べると、葉に光沢があるところから「ツヤハフキ(艶葉蕗)」とか、「テルハフキ(光葉蕗)」とか呼ばれていたのがやがて「ツワブキ」に転じたとの説があるらしい。
そういえばツバキ(椿)の葉も光沢がある。同じ語源だろうか。
口から吐き出すツバキ(唾)は動詞の「つはく(唾吐)」の連用形からきているというが、光沢のあるところはどこか似ている。

善福寺公園ツワブキはまだ咲き始めだが、それにしても花がつっついて咲いている。
ツワブキは主軸が短く、長い柄をもった花が間を詰めて咲くため、どうしてもくっついたようになるらしい。これを「散房(さんぼう)花序」というのだとか。サクラも同じで、やっぱりくっついて咲いている。

そこで1句。

ちまちまとした海もちぬ石蕗(つわ)の花 小林一茶

ちょうどけさのように雨上がりの句だろうか。
くっついて咲くツワブキの花がちまちまとした海みたいだといっしいるのだろうか。
ツワブキは海辺にも咲くからそのへんも意識しているのかもしれない。