善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ジャズに泣いた夜

金曜日の7日夜は銀座でジャズを聴こうと家を出ると、消防車がウーカンカンと集まってくる。
何事かと近づくと黄色いテープが張られていた。このところ善福寺界隈では黄色いテープが多いが、どうやら火災のようだ。
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それほど燃え広がったわけではないが、ケガ人が出たという。火事には気をつけたい。
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その足で銀座の「SWING」へ。
ジャズ歌手の平賀マイカのライブ。
アルトサックス太田剣、ピアノ佐藤浩一、ベース香川裕史、ドラム大隅純男。
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ナマでジャズを聴くなんて、何十年ぶり。
客はけっこうお年を召した人が多い。ジャズ世代はやはり高齢化しているのか。

バンドの演奏が数曲あったあと、平賀マイカが登場。
最初の曲がナント私の好きな曲、しかもジャズではなく映画「マイフェアレディ」の中で歌われる「君住む街角で」。
ヒロインのオードリー・ヘップバーンに恋した青年が、雨の中、彼女の家の前までやってきて自分の思いを切々と歌う。とてもステキな歌。
平賀マイカの甘い歌声に、聴きながら思わず目から涙が滲んでしまう。

続いて「ナイト・アンド・デイ」「マイ・ファニー・バレンタイン」と知っている曲が続く。
次の「サテンドール」はデューク・エリントンの作品。
聴きながら自然と体がスィングしてくる。周りを見回すとほかの客も同じだった。

間に日本の昭和の歌「胸の振り子」

柳につばめはあなたに私
胸の振り子がなるなる
朝から今日もなにも言わずに二人きりで
空を眺めりゃなにか燃えて
柳につばめはあなたに私

1947年(昭和22年)に霧島昇が歌ったサトウハチロー作詩、服部良一の曲だそうだが、ジャズと昭和歌謡がなぜか合う。

ほかにも何曲か歌ったが、歌と伴奏に酔いしれた夜だった。
この日の歌の友は赤ワインだったが、やっぱりバーボンだったなー。