善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

オオタカとカワセミ

冬になるとオオタカがやってくるというので、公園に行くと上ばかり見ている。
タカは木の上の方から獲物を狙っているに違いないからだ。

オオタカカワセミも狙うが、下池のヨシのあたりにカワセミが1羽。体を丸めて止まっていた。
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エサを探しているんではなく、お休み中のようす。ということはきょうは天敵のオオタカはあらわれていないようだ。

オオタカの分布は広範囲で、世界的にはユーラシア大陸の寒帯・温帯に広く分布するほか、北米大陸の北のほうにも棲んでいる。日本では、北海道~九州の広い範囲に分布しているが、西日本には少ない。

山地や平地の森の中で繁殖し、繁殖が終わり、エサが少なくなった冬の時期、平地の人家周辺にもやってくるという。
そういえば、オオタカは冬の季語だ。

しかし、善福寺公園の周辺はもともとオオタカとの縁は深いはずだ。
となりの町に三鷹がある。三鷹の地名の由来は、江戸時代、この地域で鷹狩りが行われたことからくる。鷹場が3か所あったから三鷹となった、という説もあるが真偽のほどは不明。
鷹場といっても、もちろんタカを狩るのではなくて、飼い馴らしたタカを飛ばして野鳥やウサギなどを捕まえる。多くはオオタカハヤブサが使われたという。
タカを扱う人を鷹匠といった。

善福寺公園のあたりもその昔は湿地帯で、頻繁に鷹狩りが行われていたという。

当時、このあたりで鷹狩りを行っていたのは徳川将軍家だけでなく、紀伊尾張、水戸の徳川御三家もやっていたようで、それぞれの場所も決まっていたという。

タカは外から連れてこられたものだろうが、中には逃げ出して野生化したのもいたかもしれない。

一富士二鷹三茄子は、夢に見るものの中でめでたいものの順番を指すことば。とくにお正月の初夢に見るととても縁起がよいといわれてきた。

徳川家康が自分の住んでいる駿河の国(静岡県)の名物をあげたもの、との説がある。
家康はことに鷹狩りを好んだといわれる。二鷹は、好きな鷹狩りにちなんでのことかもしれない。