善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

蝶が羽を広げるとき

このところ、風が吹かない日の善福寺公園は小春日和ですごしやすい。もちろん日中の話。
イチョウの葉もだいぶ散って、黄色い絨毯になっていた。
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まだ染まっている途中なのか、紅葉のグラデーション。
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秋になると葉っぱが赤くなるのは、赤い色素であるアントシアニンが作られるためで、やがて赤くなった葉は地面に落ちていく。
紅葉し落葉する理由は太陽の光と関係が深く、冬の間、より効率よく太陽エネルギーを吸収するため、木は葉を落とすことを選択したのだろう。
紅葉するのも、日光を一番受けやすい上の方から赤くなっていくようだ。

ヤマブキの葉が秋になると黄色くなるのはカロテノイドの仕業か。
その黄色くなったヤマブキの葉に何やら青い花
近づくと、チョウが羽を広げて止まっていた。
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何というチョウかと思ったら、ヤマトシジミのようだ。
写真では白っぽいが、実物はもっと青くてあやしい光を放っている。
ヤマトシジミはどこにでもいる、ありふれたチョウ。こんなに美しかったか?
いつもは羽を閉じて止まっているので、もっと地味な色をしている。

ハテ、ガは羽を広げて止まるが、チョウは羽を閉じて止まるはずだが・・・。
なぜそうなのかというと、主として夜に活動するのがガで、昼に活動するのがチョウであり、昼間の乾燥を防ぐため、チョウは羽を閉じて止まると聞いたことがある。

そんなチョウも、寒い冬などに太陽の光が欲しいときは、羽を広げて止まるという。
たしかに、葉に止まっているのだから蜜を吸っているわけでもない。
あったかくなった葉っぱの絨毯の上で、日向ぼっこでもしているのだろうか。

ああ、やはりここでも太陽の恵み。