善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

早口ラジオ商店

土曜日の午後、近所の児童館で毎年恒例の児童館のお祭、「子どもフェスティバル」が開かれた。
手作りの小物やゲーム、食べ物のコーナーなどで児童館中を埋めつくす、いわば大がかりな“お店屋さんゴッコ大会”。
毎月第2土曜日に児童館の一室を借りて公開放送を行っている地域のミニラジオ放送局「ラジオぱちぱち」も毎年参加していて、今年は2年前にもやった「早口ラジオ商店」。
早口言葉を言ってもらって、合格した人に認定証とお菓子をプレゼントしようという企画だ。

台風27号が接近していたが、運よく南のほうを通過したので被害はなく、午後からは雨も止んできて、予定通り開催。3歳児から小学生、父母、小学校の先生まで80人あまりがチャレンジしてくれ、大賑わいだった。

今年はどんな早口言葉だったかというと・・・。

[初級1](幼児から低学年向け)
なまむぎ、なまごめ、なまたまご。

[初級2](低学年向け)
なまむぎ、なまごめ、なまたまご。
となりのきゃくは、よくかきくうきゃくだ。
あおまきがみ、あかまきがみ、きまきがみ。
スモモも、ももも、もものうち。

[初級3](小学3年以上)
生麦(なまむぎ)、生米(なまごめ)、生卵(なまたまご)。となりの客(きゃく)はよく柿(かき)食(く)う客(きゃく)だ。
青巻紙(あおまきがみ)、赤巻紙(あかまきがみ)、黄巻紙(きまきがみ)。スモモも桃(もも)も桃(もも)のうち。
マグマ大使(たいし)の孫(まご)、孫(まご)マグマ大使(たいし)。魔術師(まじゅつし)今(いま)手術中(しゅじゅつちゅう)。
うり売(う)りがうり売(う)りに来(き)てうり売(う)り残(のこ)し売(う)り売(う)り帰(かえ)るうり売(う)りの声(こえ)。

[初級から上級まで(初級は1回、中級は3回続けて、上級は5回続けて言う)]
きゃりーぱみゅぱみゅ

[中級]
カエルピョコピョコ3(み)ピョコピョコ合(あ)わせてピョコピョコ6(む)ピョコピョコ」と書(か)かれた赤(あか)パジャマ青(あお)パジャマ黄(き)パジャマ茶(ちゃ)パジャマを持(も)っている東京(とうきょう)特許(とっきょ)許可局(きょかきょく)局長(きょくちょう)の客(きゃく)はよく柿(かき)食(く)う客(きゃく)で生麦(なまむぎ)生米(なまごめ)生卵(なまたまご)も好(す)きだったが、新春(しんしゅん)シャンソンショーを見(み)に行(い)こうとバス待(ま)つうちバスガス爆発(ばくはつ)で吹(ふ)っ飛(と)んで、裏庭(うらにわ)には二羽(にわ)庭(にわ)には二羽(にわ)鶏(にわとり)を飼(か)っている坊主(ぼうず)が丈夫(じょうぶ)な屏風(びょうぶ)に上手(じょうず)に丈夫(じょうぶ)な坊主(ぼうず)の絵(え)を描(か)くと、カッター買(か)った肩(かた)硬(かた)かったので高(たか)かった肩(かた)たたき機(き)買(か)った。

[ういろう売り](の一部)
煮(に)ても焼(や)いてもく喰(く)われぬものは、五徳(ごとく)、鉄(てっ)きゅう、かな熊(くま)どうじに、石熊(いしぐま)、石持(いしもち)、虎熊(とらくま)、虎(とら)きす、なかにも、東寺(とうじ)の羅生門(らしょうもん)には茨木(いばらぎ)童子(どうじ)がうで栗(ぐり)五合(ごんごう)つかんでおむしゃる、かの頼光(らいこう)のひざ元(もと)去(さ)らず、鮒(ふな)、きんかん、椎茸(しいたけ)、定(さだ)めて後段(ごだん)な、そば切(き)り、そうめん、うどんか、愚鈍(ぐどん)な小新発知(こしんぽち)、小棚(こだな)の、小下(こした)の、小桶(こおけ)に、こ味噌(みそ)が、こ有(あ)るぞ、 こ杓子(しゃくし)、こもって、こすくって、こよこせ、おっと、がってんだ、心得(こころえ)たんぼの、川崎(かわさき)、神奈川(かながわ)、保土(ほど)ヶ(が)谷(や)、戸塚(とづか)を、走(はし)って行(い)けば、やいとをすりむく、三里(さんり)ばかりか、藤沢(ふじさわ)、平塚(ひらつか)、大磯(おおいそ)がしや、小磯(こいそ)の宿(しゅく)を七(なな)つおきして、早天(そうてん)そうそう、相州(そうしゅう)小田原(おだわら)とうちんこう、隠(かく)れござらぬ貴賤(きせん)群衆(ぐんじゅ)の、花(はな)のお江戸(えど)の花(はな)ういろう、あれあの花(はな)を見(み)て、お心(こころ)を、おやわらぎやという、産子(うぶこ)、這(は)う子(こ)に至(いた)るまで、このういろうのご評判(ひょうばん)、ご存知(ぞんじ)ないとは申(もう)されまいまいつぶり、角(つの)だせ、棒(ぼう)だせ、ぼうぼうまゆに、うす、杵(きね)、すりばちばちばちぐゎらぐゎらぐゎらと、羽目(はめ)をはずして今日(こんにち)お出(い)での何茂様(いずれもさま)に、上(あ)げねばならぬ、売(う)らねばならぬと、息(いき)せい引(ひ)っぱり、東方(とうほう)世界(せかい)の薬(くすり)の元締(もとじめ)、薬師(やくし)如来(にょらい)も照覧(しょうらん)あれと、ホホ敬(うやま)って、ういろうは、いらっしゃりませぬか。

これは歌舞伎に登場する早口言葉。亡くなった市川団十郎が得意にしていたな。

アナウンサーになろう!上級コース
「きょう未明(みめい)、トリニダード・トバゴの高速(こうそく)増殖(ぞうしょく)炉(ろ)もんじゅで、
老若(ろうにゃく)男女(なんにょ)が偽札(にせさつ)づくりをしていることが判明(はんめい)。その後(ご)、マサチューセッツ州(しゅう)から貨客船(かきゃくせん)万景峰号(まんぎょんぼうごう)に乗(の)り、六カ国(ろっかこく)協議(きょうぎ)のもと、魔術師(まじゅつし)手術中(しゅじゅっちゅう)に、摘出(てきしゅつ)手術(しゅじゅつ)なども行(おこな)ったことが取(と)り沙汰(ざた)されています」

「アナウンサーになろう!上級コース」はアナウンサーが言いにくい言葉をくっつけたもの。
低学年なのに中級コースや「ういろう売り」に挑戦したり、ものすごい早口で滑舌さわやかなお母さんもいたりして、言葉ってすばらしい、おもしろいなーと感じた1日だった。
みなさんもチャレンジしてみませんか?