バナナの房、あるいはネコの肉球に似た固まり、というので、ついた名前が「エゴノネコアシ」。
しかしてその正体はというと、エゴノネコアシアブラムシというアブラムシが寄生した虫こぶで、しばらくすると先端に穴が開いて、中からアブラムシが出てくるんだそうだ。
しかしてその正体はというと、エゴノネコアシアブラムシというアブラムシが寄生した虫こぶで、しばらくすると先端に穴が開いて、中からアブラムシが出てくるんだそうだ。
で、出てきたアブラムシには羽があり、飛んでいって近くにあるイネ科の植物、アシボソまたはチジミザサの葉っぱの裏にとりついて、そこで卵を産んで繁殖する。
ここで生まれたアブラムシには羽はなく、したがって移動することなくそのあたりで日々を送る。
やがて秋になると、成長したアブラムシには羽が生えてきて、再び飛び立ってエゴノキに移る、という生活史を繰り返しているのだとか。
都合のいいときに羽が生えてくるのか、移動するときにしか羽が生えない哀しさか、虫たちのドラマも変わっている。
ここで生まれたアブラムシには羽はなく、したがって移動することなくそのあたりで日々を送る。
やがて秋になると、成長したアブラムシには羽が生えてきて、再び飛び立ってエゴノキに移る、という生活史を繰り返しているのだとか。
都合のいいときに羽が生えてくるのか、移動するときにしか羽が生えない哀しさか、虫たちのドラマも変わっている。
すると隣のコブシの木にも、なんだか虫こぶっぽいのが・・・。
ご安心を。こちらはホンモノのコブシの実。
「コブシ」という名前はこの実が子どもの「握り拳」に似ているところからつけられたのだとか。
今は青いが、秋になると赤く熟れてくる。
ご安心を。こちらはホンモノのコブシの実。
「コブシ」という名前はこの実が子どもの「握り拳」に似ているところからつけられたのだとか。
今は青いが、秋になると赤く熟れてくる。
ところで、虫こぶはどうしてできるかというと、虫たちが何らかの刺激を与えることによって、植物の細胞や組織に増殖・肥大をもたらし、つくられるのだという。
虫こぶにはたくさん種類があり、日本国内だけで1400種以上が記録されているという。
いかにも果実のように見えて、外敵から身を守る役割も果たしているのだろう。
いかにも果実のように見えて、外敵から身を守る役割も果たしているのだろう。
しかし、中にはコブシの実のように、虫こぶに見えて虫こぶではないのもあるので、ややこしい。