善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ホーチミン散歩2 絶品!揚げ春巻き

ホーチミン2日目の朝は7時に起きてホテルで朝食。
イメージ 9

街の中心部へタクシーで行く。
街は朝から活気にあふれている。
その主役は道路にあふれているバイクだ。
イメージ 1

交通信号はあることはあるが、たとえ赤信号でも左折、右折のバイクが平気でスピードを上げてくるから、歩いていても横断歩道を渡るのは決死の覚悟がいる。
少数派の自動車はバイクを蹴散らそうと盛んにクラクションを鳴らすので、騒々しいことこの上ない。
道路いっぱいにバイクが並んで信号が変わるのを待っている光景を見ると、みんなヘルメットに排ガスよけのマスク姿だから、一昔前の全共闘のデモ隊列に見えてくる。

はじめに行ったのは「サイゴン大教会」。
イメージ 2

19世紀末のフランス統治に立てられた赤レンガづくりの教会で、正式名称は「聖母マリア教会」という。

つづいて「サイゴン大教会」の隣にある「中央郵便局」。
イメージ 3

これも19世紀末の建物。中に入ると正面にホー・チミンの肖像。今も敬愛されているんだな。
奥の方に机とイスがあって、何やら調べ物をしているオジサンがいる。
イメージ 4

そういえば以前、NHKBSの「世界ふれあい街歩き」という番組でホーチミンがとりあげられていて、このオジサンが登場していた。たしか英語とフランス語が堪能で、地元の人が海外に郵便を送る際、翻訳を手伝ったり、手紙を代書したりしているとかいう話だった。

次に行ったのが「統一会堂」。アメリカに従属していた南ベトナム政権時代の大統領官邸だ。今は国際会議などに利用され、一般にも開放されている。
1975年4月30日、北ベトナム正規軍と解放民族戦線の戦車が官邸の鉄柵を突破して無血入城を果たし、ベトナム戦争は集結。全土解放・統一と真の独立を果たした。
今も敷地内には当時の戦車が置かれ、砲の先は大統領官邸を向いている。
イメージ 5

「統一会堂」のすぐそばにあるのが「戦争証跡博物館」。
ベトナム戦争の歴史を、実際に使用された武器や写真パネルなどで検証する博物館だ。
元朝日新聞の戦場カメラマンだった石川文洋氏のコーナーもあり、かなりのスペースを占めており、日本語の説明つきなのでわかりやすい。
日本の人々がベトナムを支援した様子などもわかるようになっていて、7年だか8年にわたって「アメリカはベトナムから手をひけ」のゼッケンをつけて、自宅から勤め先まで毎日通勤した金子徳好氏がつけていたゼッケンも展示されていた。

昼は「戦争証跡博物館」から少し歩いたところにある「クアン・ネム」という店で食事。
このお店、メニューは「カニの揚げ春巻き」と「ブンチャー」しかないそうで、われわれはハイフォン名物という「カニの揚げ春巻き」を注文。薄い生地の中にカニ、エビ、豚肉、きのこなんかが入っていて、1つがけっこう大きい。揚げたてをオネーサンがハサミでチョチョキと食べやすい大きさに切り分けてくれる。これが絶品!
イメージ 6

ビールはサイゴンビール。
イメージ 7

もう1つのメニューの「ブンチャー」はハノイ名物だそうで、焼き豚肉と米麺ブン、野菜なんかを甘酸っぱいたれにつけて食べる。
ここは地元の人が利用する大衆食堂(それにしては小奇麗)なので料金もバカ安。ビールも飲んで2人で600円ほど。
ちなみにホーチミンでは地元の人がいく店はどこも安くて、おなかいっぱい食べて飮んでも1000円いかない。一方、外国の旅行者が利用するレストランはそれなりに高くて、ワインをボトルで頼めば1本2000~3000円する。

ベトナムの通貨の単位はドンだが、インフレが激しいので10万、20万は当たり前。1ドンが日本円でだいたい0・004円ほどなので、「10万ドンです」といわれても日本円にすれば400円ほどでしかない。

食後はベンタイン市場へ。
イメージ 8

夜は市民劇場近くの「ホア・トゥック」というベトナム料理店。かつてアヘン工場だったのを改築したとかいってたが、なかなか風情があって居心地のいいレストランだった。こちらは外国人ばかりで、料理もおいしいけど値段もそれなりに(2人で行って2800円のワイン込みで8000円ほど)。

この日は歩きに歩き、歩数2万838歩。