善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

パントマイムにラジオドラマ

土曜日は西武柳沢、日曜日は小田原の旅。

土曜日の夜は、ぜんぷくトリヲの「いのちのオンパレード」を観る。場所は西武新宿線西武柳沢駅前の珈琲問屋Pベリー。

店の中にはいろんな国からのコーヒーの生豆が所狭しと並んでいて、本業は焙煎した豆の卸なのだろうが、喫茶店もやっているようだ。コーヒーがおいしい! その喫茶スペースをライブ会場にして、40人ほどのお客で満員だった。

ぜんぷくトリヲは小泉文乃、鈴木秀城、橋本フサヨの3人のパフォーマーで構成するグループ。昨秋、善福寺公園で開かれた「トロールの森」で、橋本フサヨさんのカッポレを観た。彼女はカッポレのお師匠さんであるとともにプロのパントマイマーで、きょうはパントマイムのライブというので観に行った。
橋本さんは善福寺公園の近くに住んでいて、よく善福寺公園で練習するのでぜんぷくトリヲという名前にしたとか。なかなか粋な命名だ。

本日のライブもパントマイムなんだろうが、「命」をテーマにしたいろんな話を、休むことなく、まるで糸を紡ぐように次々と演じていく。いろんなところから光を当てる「命」、言葉でなく、体で表現する「命」。
笑いもあり、身体表現の不思議さもあり、最後はジーンとさせられる。

3人は本当に空を飛んでいるようで、あの狭い喫茶店の空間が、いつの間にか無限の広がりを見せていたのに驚く。フサヨさんのかわいい表現がステキだったが、小泉文乃さんのうっとりとした顔の表情に思わず見とれてしまった。

翌27日の日曜日は、地元のミニFM「ラジオぱちぱち」のメンバーと小田原へ。
小田原市立城北中学校の視聴覚委員会の顧問の先生と去年から交流が始まり、わがぱちぱちメンバーの初訪問となったのである。

そもそものきっかけは同校の顧問の先生からの1通のメールだった。

「校内放送でラジオドラマを毎週やっているが、生徒が一生懸命やってくれているので楽しく、定期的に取り組んでいる。さらに発展させて、これらをミニFMで発信したいなと思ってあちこちネットを覗いていたら、ラジオぱちぱちに行き着いた。使用している機材を教えてほしい」

それで、ぱちぱちで使っている機材とか、入手方法などを伝えところ、再度メールがきて、「ホームページに載っている黄金バットの台本を使わせてくれないか。生徒たちに見せたら、すぐにやる気になって、衣装を用意してやらないとなどと話している」ということだった。

結局、黄金バットを何話か放送したそうで、放送の内容も送ってもらった。それをラジオぱちぱちの公開放送のときに紹介したりして、「今度、一緒に黄金バットのコラボをやりたいね」ということになった。

「それなら生徒たちを引き連れて善福寺に行きましょう」ということになり、約束した日が3月12日の土曜日、ラジオぱちぱちの公開放送の日。

生徒たちにラジオぱちぱちの放送会場である善福寺北児童館まで来てもらい、ラジオドラマのブッツケ生放送をしようということになった。
黄金バット第70作」の中学生とのコラボ用台本を用意して、お互いに練習して、「歓迎・城北中学校」のアーチを用意し、放送したあとの昼食会も計画して、サアあすは・・・、という前日に大震災が発生した。

その日はぱちぱちのメンバーたちも歩いて帰宅するなど大混乱。余震は続いているし、電車も満足に動いていないというので、翌日のコラボは中止に。

でも3月がすぎて4月になれば、3年生は卒業してしまう、というので、それなら、われわれぱちぱちメンバーが出かけて行って収録しよう、というので27日の小田原訪問となった。

当日は総勢8人。キーボードを担ぎ、段ボール製波起こし機を抱えて、まるでどさ回りの巡業劇団の雰囲気で、朝8時に西荻窪駅に集合し、2時間あまりかけて小田急線栢山(かやま)駅へ。そこから歩いて5分ほどで学校に到着。
先生や生徒たちの大歓迎を受けた。

視聴覚委員会の部屋に案内され、設備の豪華さにびっくり。さっそく一回練習して、いよいよ本番。中学生たちの上手なこと。わがぱちぱちも年季の入ったところをみせ、コラボは大成功。記念写真を撮って、記念品を交換し合って、バイバイしたのでありました。
この日収録した作品は、次回の公開放送で放送する予定だ。

中学生との久々の交流。見た目は現代っ子でも、昔のわれわれの子どものころとあまり変わってないなー、と思った中学校訪問でありました。これからも交流を続けていきたいなー。