善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2015-01-01から1年間の記事一覧

きのうのワイン+「博士の異常な愛情・・・」

「ファーマーズ・オブ・ワイン イタリアン・レッド(FARMERS OF WINE ITALIAN RED BLEND)」 産地はイタリア(エノイタリア社)。ぶどう品種はシラーズ、ネロダヴォラ、プリミティーボ、ネグロアマロ。 ワインの友で観たのは先日NHKBSで放送していた『博士の…

電気は誰のものか 電気の事件史

田中聡『電気は誰のものか 電気の事件史』(晶文社)を読む。 おそらく筆者は本書をまとめながら、2011年の東京電力福島第一原発の事故のことが終始頭から離れなかったのだろう。 「電気は誰のものか?」と問いかけながら、明治から戦前までに起こった「電気…

トロールの森2015折り返し

都立善福寺公園を中心に開催中のアートイベント「トロールの森2015」もそろそろ折り返し。 週末はいくつものイベントが目白押しだった。 土曜日の夜はJR西荻窪駅そばの「ビリヤード山崎」(東京で一番古いという創業85年のビリヤード場) の2階で大坪光路舞…

通し狂言 神霊矢口渡

きのうは国立劇場で「11月歌舞伎公演 通し狂言 神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」を観る。 平日だからか、地味な話だからか客席はポツポツ空席が目立つ。 座ったのは前から2番目の席。花道からは遠かったが、それでかえって花道を行く役者の姿がよくわ…

きのうのワイン

「ハート2013 ル・クール・デ・アンジュ カベルネ・ソーヴィニヨン」 南フランス・ラングドックの赤ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン100%。 ラベルの説明には「カシスやブラックベリーのアロマがあり、 豊かな果実味とコクのあるスムーズな飲み心地」とあ…

西荻→善福寺池フットパスプロジェクト

3日から開催中の「トロールの森2015」は善福寺公園での野外アートや野外劇場のほかにもさまざまな企画が組まれているが、その1つ、青山学院大学総合文化制作学部鳥越研究室主催の道案内ワークショップ「西荻→善福寺池 フットパスプロジェクト」に参加した。 …

森の中のアート作品 トロールの森2015より

日曜日朝の善福寺周辺は雨。きょうは立冬。しかし、雨のおかげでか寒くはない。 トロールの森2015のアート作品群も雨にぬれている。 きのう見て回った中で作品をいくつかご紹介。 まずは黒田裕一郎「Ventricular Ground」 作品であるとともに舞台としても使…

秋の花と実

日曜日朝の善福寺公演は晴れ。風はなく、穏やか。 野外アート展「トロールの森2015」が始まり、池の周りの風景の中にいろんな作品が溶け込んでいて、歩くのが楽しい。 秋深し。花も実も秋らしい。 ムラサキシキブの実がようやく紫色になっていた。 サザンカ…

ぜんぷくトリヲ タロウいのちのオンパレード

秋の風物詩、毎年恒例の「トロールの森2015」が始まり、きのうの夜はJR西荻窪駅近くのバルタザールで「ぜんぷくトリヲ」による「タロウ いのちのオンパレード」公演。 西荻窪駅から善福寺公園までの道々50カ所には、区立桃井第4小学校の児童たちがつくった人…

アルファベット・ハウス

この1週間ほどで2冊のミステリーを読む。 1冊はユッシ・エーズラ・オールスンの『アルファベット・ハウス』(鈴木恵訳、ハヤカワ・ポケットミステリーのちょうど1900冊目)、もう1冊はピエール・ルメートル『悲しみのイレーヌ』(橘明美訳、文春文庫)。日本…

トロールの森2015始まる

11月3日の文化の日から「トロールの森2015」が始まった。都立善福寺公園の上池周辺の野外から、JR西荻窪駅周辺の街中までをアートでつなぐイベント。 公園では1年に一度、この時期だけ楽しめるオープン・カフェも毎日曜日に開店。 1日には前々日祭ということ…

きのうのワインと「戦火の馬」

フランスの赤ワイン「ペイ・ドック・メルロ(Pay d'Oc Merlot)」。 ワイナリーのレ・フォンタネル(Les Fontanelles)は南フランスのラングドック地方の日当たりのよいエリアに位置し、伝統的な方法でワイン造りを行っているという。 まろやかで飲みやすく…

トロールの森2015近づく

土曜日の善福寺公園は朝から曇り空ながら、風はなし。 朝から午後までずーっと公園にいて、ランチもここで食べた。 何をやっていたかというと、11月3日から善福寺公園の上池を中心に開催される「トロールの森2015」の準備だ。 私が所属する地域のミニラジオ…

消えゆく武蔵小山の飲み屋街

きのうは夕方から再開発計画が進行中の東急目黒線武蔵小山駅前周辺を歩く。 このあたりには立ち飲み、スナック、大衆酒場など昭和の雰囲気を残す店が軒をならべていたが、今、次々と閉店していて、火が消えたようになっている。それもそのはず、11月には解体…

鉄腕アトムの歌が聞こえる

橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる〜手塚治虫とその時代〜』(少年画報社)を読む。 筆者は元・担当編集者。日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』の主題歌をソノシートにする許可を得ようと、手塚治虫の仕事場を訪ねた昭和38年(1963)からの手塚治虫をめぐ…

ヘンな論文

サンキュータツオ『ヘンな論文』(角川学芸出版)を読む。 “珍論文コレクター”だというお笑い芸人のサンキュ-タツオ氏が集めた「ヘンな論文」についての考察。 図書館にある論文誌を片っ端から眺めておもしろそうなのを選んだという。 たとえば『日本建築学…

不老ふ死温泉と十二湖の旅・下

日、月にかけていった不老ふ死温泉と十二湖の旅。 2日目は朝食のあと、8時にチェックアウト。 事前に「白神十二湖トレッキングプラン」を申し込んでいたので、朝8時出発で白神山地十二湖の周辺を散策する。送迎・ガイド付で1時間、2時間、4時間コースを選べ…

不老ふ死温泉と十二湖の旅・上

日、月にかけて青森・津軽の深浦町にある「不老ふ死温泉」に行ってきた。 朝7時55分発の全日空機で空路、秋田へ。秋田空港からバスで秋田駅到着は10時前。 ここから五能線に乗って不老ふ死温泉をめざす。 いったん駅の外に出るが、駅前は閑散としていて人が…

キンクロ飛来

土曜日朝の善福寺公園は雨上がりで曇り。 けさはやけに鳥の声が賑やか。しかし、カラスの声はあまりしない。 上池にキンクロハジロが5、6羽。 去年は10月11日に飛来と本ブログに書いたから、1週間遅れの飛来。 でも、寒い季節の到来を知る。 シュウメイギク…

『偽りの楽園』とトロール

トム・ロブ・スミス『偽りの楽園』(田口俊樹訳、新潮文庫・上下) 『チャイルド44』でデビューした作家の最新作。 なお以下はネタバレになるやもしれないので本書を未読の方はご用心。 あらすじは、両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていた…

秋のカワセミ

このところ日中うららかな陽気が続いている。 火曜日はその陽気に誘われて善福寺公園へ。 何と、セミが鳴いていた。“狂い鳴き”ならぬ“帰り鳴き”か。 上池のスイレン近く(といっても今年は花も葉っぱもないが)のクイの上にカワセミ。 背中の青い線が特徴的…

復刻ラベルのムートン・カデ+映画「ロビンとマリアン」

フランス・ボルドーの「ムートン・カデ(MOUTON CADET)2012」 。 しかし、ラベルがちょっと違う感じ。 ビンの裏の説明書きを読むと、1930年の発売当時のデザインを再現した復刻ラベル、とある。 飲み心地さわやかなワイン。ほどよいタンニンが余韻を残す。 …

ガマズミの帰り花

12日(体育の日) 朝の善福寺公園は秋晴れ。 晴れを待ちかねたようにカメが1列に並んで日向ぼっこをしていた。合計4匹。 きょうはやけにキチョウとツマグロヒョウモンが目立つ。 タイアザミの蜜を吸うツマグロヒョウモンのオス3態。 ガマズミが赤い実と一緒に…

オナガガモ飛来

土曜日朝の善福寺公園は薄曇り。秋の風が心地よい。 上池にオナガガモが飛来していた。10羽以上はいる。渡り鳥の季節到来。 散歩仲間の話だと、例年より1週間ぐらい早いという。 キンモクセイが咲くのも例年より早い感じだし、最近は季節が早く動いているの…

トロールの森2015

今年も11月3日(文化の日)から23日(勤労感謝の日)まで、東京・杉並区の善福寺公園の上池をメーン会場に「トロールの森2015」が開催される。 公園での野外アート展、パフォーマンスのほか、JR西荻窪駅周辺の“まちなか”でもパフォーマンスや展示などが行わ…

きのうのワイン+映画

南アフリカの赤ワイン「ルーデバーグ(ROODEBERG)2012」 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネがブレンドされているという。 アルコール度数14度。その割には口当たりのなめらかな飲みやすいワイン。 蔵元のKWVという会社はもと…

やけにチョウが多い日

土曜日朝の善福寺公園は快晴。朝起きたときの空気は冷たかったが、だんだん暑くなってきた。 今日の公園はやけにチョウが多い。それもなぜかツマグロヒョウモンのオスばかりが目立つ。 まれにメスもいるが・・・。 これだけ飛んでいるのは、たまたまいっせい…

ブレヒト『アンティゴネ』と現代日本の悲劇

ブレヒト作『アンティゴネ』の新訳が出たというので読む。光文社古典新訳文庫版で谷川道子(東京外大名誉教授)訳。 ブレヒトの訳者としては岩淵達治が有名だが、それと比べてどうかわったかは、岩淵訳も含めて旧訳をまるで読んでないので不明。 ともかく読…

きのうのワイン+西部に賭ける女

イタリアの赤ワイン「カサウラ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(Kasaura Montepulciano d'Abruzzo)2011」 イタリア中央部アブルッツォ州のワイン。生産者はCantina Zaccagnini (カンティーナ・ ザッカニーニ)で、ブドウ品種はモンテプルチアーノ。 トスカ…

物書同心居眠り紋蔵

佐藤雅美の「物書同心居眠り紋蔵」シリーズの最新作『御奉行の火照り』(講談社)。 巻末の一覧表をみると本作で14冊目となる。 彼の作品は時代考証──特に江戸の経済とか司法の仕組みなど──がしっかりしているので安心して読める。 今回読んでいて、紋蔵の生…