善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

窓を開けなくなった日本人 ユカを考える

渡辺光雄『窓を開けなくなった日本人』(農文協)を読む。 題名にひかれて手に取った本。 日本人は夕涼みをいつからしなくなったのか、日本の住まいに縁側を見かけなくなったのはなぜなのか、なぜ1年中窓を閉めきって開けなくなってしまったのか、など、戦…

井上ひさし 東慶寺花だより

井上ひさし『東慶寺花だより』(文藝春秋)を読む。 井上ひさしが亡くなったのが2010年4月9日。その年の11月30日発行の小説。最近、文庫にもなった。 『オール讀物』に1998年から10年5月号まで、10年以上にわたり掲載された連作短編集で、15の話がちりばめら…

一四一七年、その一冊がすべてを変えた

スティーヴン・グリーンブラッド『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』(柏書房)を読む。 2012年のピューリッツアー賞ノンフィクション部門の受賞作。 原題は「The Swerve-how the world became modern」。 今からおよそ600年前の1417年、ある男が南ド…

月曜日のバン

月曜日朝の善福寺公園は曇り。日差しがそれほどないからすごしやすい。 下池をめぐっていると、カメと一緒にバンの若鳥が1羽。もう親は放任のようだ。 親鳥は?と探すと、スイレン畑のクイの上でしきりにエサ?をあさっている。 するともう1羽の大人のバンが…

食べて美味しいユスラウメ

日曜日朝の善福寺公園は曇り。始めさわやか、だんだん暑くなる。 先日みつけたサクランボのような実、ユスラウメとわかった。 中国原産でバラ科の落葉低木。日本へは江戸時代初期に渡来。花がゆれるさまの「ユスルル」から「ユスラ」になった、朝鮮語の移徒…

スクスク育つバンのヒナ

土曜日朝の善福寺公園は快晴。心地よい。 下池に大きくなったバンのヒナが2羽。 近くに親も付き添っているが、若いバンは人を恐れることもなくエサ探しに余念がない。 でも、2羽のバンを見ていると個性はかなり違うみたいで、1羽のほうは泳いでいてもコイが…

ムラサキシキブとキンシバイ

金曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうの朝よりはさわやかな空気。 ムラサキシキブがその名の通り紫色の清楚な花を咲かせている。 遠くから見るととてもちっちゃい。近寄ってみると・・・。 雄しべも雌しべも花びらから突き出るように伸びていて、それぞれ自分を…

三木成夫 内臓とこころ

三木成夫(みき・しげお)『内臓とこころ』(河出文庫)を読む。 三木は解剖学者で、生命形態学を唱えた。 10数年前、ある人と話をしていて三木成夫のことを知った。興味を抱いて『胎児の世界-人類の生命記憶』(中公新書)と『人間生命の誕生』(築地書館…

アジサイ咲き始める

水曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝のうちはまだ少し雲が出ていてすごしやすい。 公園のアジサイが咲き出した。 そういえばきのうは二十四節気の1つ「小満(しょうまん)」だった。立夏から15日目ぐらい。陽気がよくなって万物が次第に長じて天地に満ち始める。…

歌舞伎座杮葺落 伽羅先代萩 廓文章

20日の月曜日は4月に続く「歌舞伎座新開場杮葺落5月大歌舞伎・第2部」を観る。 開演前に屋上庭園に行ってみようと早めに行くが、「本日は雨のためお休み」とのこと。 それにしても地下の「木挽町広場」は平日の昼間というのにすんごい人出。歌舞伎を見に来た…

鈴なりのサクランボ

雨上がりの朝、アオゲラの巣を遠くから見ると気配なし。 しかし、公園を1周するうち、ケラケラという声を聞いたからきっとどこかでエサとりに励んでいるのだろう。 ジャングルジム近くのサクラの木(ソメイヨシノとは違う。何という種類か?)に鈴なりの赤い…

実りの初夏

日曜日朝の善福寺公園は快晴。だんだん暑くなる。 公園の花は、ツツジもエゴノキも盛りをすぎ、今はキショウブが咲いているものの、一段落といったところ。 池ではスイレンがピンクや白の花を咲かせているが・・・。 花を咲かせたあとは果実。これはサクランボ…

高野和明 ジェノサイド

土曜日朝の善福寺公園は曇り。 下池に去年見つけたツツジ科のカルミアの花が咲いていた。 去年見たときは「お菓子みたい」と思ったかだ、ツボミはまるでコンペイトウだ。おいしそう。 ようやく手にできた高野和明の『ジェノサイド』(角川書店)を読む。 お…

国立劇場5月文楽公演 心中天網島

きのうは国立劇場で5月文楽公演『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』 今から約300年前、近松門左衛門68歳のときの作品で、妻子持ちの紙屋治兵衛が遊女・小春と心中にまで至る物語。 大阪・天満で紙屋を営む治兵衛は、曽根崎新地の遊女・小春に入れ込…

けさのアオゲラ

月曜日朝の善福寺公園は霧雨。ちょうどいいオシメリという感じで、木の下にいれば濡れることはない。 このところ気になるのはアオゲラの巣穴。 いつ行っても姿は見えず、「もう来なくなったのかな?」と思って公園に行くと、「ピョーピョーピョー」と口笛のよ…

エゴノキと『伽羅先代萩』

日曜日朝の善福寺公園は晴れ。さわやか。 公園のあちこちにエゴノキがあり、今が満開見ごろ。鈴なりの花の下にいると、ふくいくとした香りに癒される。 エゴノキは別名を「ちさの木」といって、「小さい」の意味とも、「チは、茎葉を切ると乳汁のようなもの…

初夏に白い花が多いワケ

10日金曜日朝の善福寺公園は快晴。きょうも風がさわやか。 エゴノキの白い花が鈴なりになって咲いている。 そういえば公園を歩いていて思ったのは、初夏の今ごろの季節は白い花が多いナ、ということ。 エゴノキもそうだし、ニセアカシアも白い花を咲かせてい…

強い者は生き残れない

吉村仁『強い者は生き残れない』(新潮選書、2009年発行)を読む。 「環境から考える新しい進化論」という副題の本書、著者は大学教授で専門は数理生態学。主に進化理論を研究しているという学者サン。 約40億年という生物史を振り返ると、生き残っているの…

エゴノキの花

連休明け7日朝の善福寺公園は雲1つない快晴。ただし風が強い。 下池をめぐっていると、バンの声。親のあとを子どものバンが追いかけていく。 もう立派に泳げるようになったようだ。 きのうツボミをふくらませていたエゴノキの花が咲き出した。 エゴノキは古…

スイレン咲く 夏は来ぬ

連休最終日、6日朝の善福寺公園は快晴。きょうも風さわやか。 下池のスイレンの花が咲き出していた。 きのうはこのぐらい。 けさ見たら、きのうより少し開いていた。 そういえばきのうは「立夏」。暦の上ではもう夏だ。 ヨシの葉陰でアオサギは何思う? 夏に…

アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密

こどもの日の5日は恵比寿にある東京都写真美術館へ。 朝10時すぎに電車に乗ったが、午前中はさほど混んでないなと思ったら新宿からの山手線内回り(品川方面行き)はほぼ満員。それでも原宿でドッと降りて、渋谷でもさらに降りて、恵比寿に着くころは電車はガ…

テントウムシはなぜ水玉模様か?

連休後半2日目、4日朝の善福寺公園は快晴。風さわやか。 上の方から聞いたふうのない声が聞こえてきて、見上げると2羽の鳥が仲良くしている。 何という鳥だろう? 左の1羽のほうはクチバシの先に緑色っぽいのをくわえていて、となりの鳥にあげようとしている…

上に伸びる花 下に垂れる花

連休後半、3日は「憲法記念日」。 善福寺公園は快晴。すごしやすい。 朝の散歩で公園に到着すると、いきなりニセアカシアの満開の花が目に飛び込んできた。 近寄ってよく見ると、フジの花に似ている。 私はかつて美しく下に垂れるニセアカシアの花を「こぼれ…