善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

アメンボの上にアメンボ

水曜日朝の善福寺公園は快晴。引き続きの猛暑。風が吹くと木陰は涼しいが。

 

けさのカワセミ

上池の遠くの方で2羽が並んでとまっている。

左がオス、右がメスのようだが、それ以上、近づいてはいかない。

やがてメスのほうが飛び去っていき、その後、オスもいなくなった。

子づくりはどーなったの?

 

下池に回ると、木の陰の見えづらいところに、まだ体が黒っぽくて幼さの残るカワセミ

川から飛んできて、下池を縄張りにしている三郎くんとドンパチやってる子かな?

三郎くんに見つからないよう目立たないようにしてるのか。

 

青い葉っぱの上に枯れ葉色のカマキリ。

シッカと獲物を捕まえていた。

器用に前脚で抱え込んで、ムシャムシャ食べていた。

 

先日も見たエメラルドグリーンの美しいハエ。

アシナガキンバエの仲間かな?

 

暗い木の陰に隠れるようにしているのはハエトリグモの仲間か。

クリクリ目玉で何してるの?

 

水面では、アメンボの上にアメンボ。

2匹が重なり合っても沈むことはなく、水の上をスイスイ移動していく。

体が軽い上に脚の先にある細かい毛が水を弾くためだ。

表面張力を利用したすごいワザ。

下がメスで、上がオス。

ということはただいま交尾中か?

何しろアメンボのオスはかなりズーズーしくて、交尾をしたい気分になると口説きもせずにメスの上に飛び乗って自分のものにしようとする。これに対してメスは、その気がなければ貞操帯のような固い“盾”で性器を守ることができ、オスがあきらめるのを待つという。

ところが、何としてもこのメスと交尾しようとオスが思うと、脚を使って水面で特定のリズムを刻み、水中の魚や肉食の昆虫などの 敵を呼び寄せるのだとか。

すると天敵が水面下から襲ってくるので、メスは降参して性器を守っていた楯を下げてオスのいうままになるという。

何て卑劣なオス。

 

2羽のカイツブリがキリリリ~と甲高い声で鳴き交わしていると思ったら、急に短い鳴き声に変わった。

先日もこの声に変わったら2羽で巣づくりをはじめたが、けさも同様で、2羽で何やら作業をはじめた。

カイツブリは、水面まで垂れ下がった木の枝とか、水中から伸びた水生植物の茎なんかを手がかりに、水面に浮いた巣、浮き巣をつくってそこに卵を産んで育てる。

先日は、巣づくりを始めたので毎日様子をみていたが、その後は何も変化はなくて、もう巣づくりなんてやめちゃったのかと思ったら、再び始めたようなんだが・・・。

あすはどうなってるだろう?

きのうのワイン+映画「雨のニューオリンズ」ほか

スペインの赤ワイン「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロ(CABERNET SAUVIGNON MERLOT)2018」

(写真はこのあと牛焼肉)

スペイン北部ソモンターノのワイナリー、エナーテの赤ワイン。

ソモンターノはフランスとの国境に近いスペイン北東部アラゴン州にあるワイン産地。ソモンターノは「山麓」という意味だそうで、その名の通り州北部ピレネー山脈のふもとに位置している。

ソフトなタンニンに豊かな果実味によるジューシーな味わい。

 

ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していたアメリカ映画「雨のニューオリンズ」。

1965年の作品。

原題「THIS PROPERTY IS CONDEMNED」

監督シドニー・ポラック、出演ナタリー・ウッドロバート・レッドフォードチャールズ・ブロンソンほか。

 

テネシー・ウィリアムズの一幕劇「財産没収」の映画化。

1930年代のアメリカ南部の小さな町。鉄道従業員のリストラのためにやってきたオーウェンロバート・レッドフォード)は、滞在する下宿屋の娘で、ニューオリンズに行くのが夢のアルバ(ナタリー・ウッド)と愛し合うようになる。一方、夫は蒸発してしまい一人で下宿屋を切り盛りする母親は、下宿屋の経営が苦しくなっていて、何とかしようとアルバを金持ちの中年男の愛人にさせて、自分たち家族も貧しさから脱しようとしていた。

そんなある日、解雇された従業員(チャールズ・ブロンソン)らがオーウェンを袋叩きにしてしまう。もうこんなところにはいられないと、アルバはこっそりオーウェンとともにニューオリンズへ旅立とうとするが・・・。

 

映画公開時、ナタリー・ウッドは「理由なき反抗」「草原の輝き」「ウェストサイド物語」などですでに人気女優になっていたが、ロバート・レッドフォードはまだ駆け出しの俳優で、彼が一躍スターとして認められるのは1969年の「明日に向かって撃て!」からぐらいだろう。

チャールズ・ブロンソンも「荒野の七人」(60年)などで日本でもおなじみだったが、その他大勢の1人で脇役に甘んじていた。

脚本はフランシス・フォード・コッポラで、当時まだ26歳。のちに「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」などの監督・脚本で有名になっていく。

その意味でハリウッドの大スターや名匠の若いころを知る貴重な映画でもあった。

 

それにしても、後半のニューオリンズの場面になってジャンジャン雨の降る映画。

従って邦題も「雨のニューオリンズ」だが、ニューオリンズはそんなに雨が多いのか。

ニューオリンズルイジアナ州南部、メキシコ湾に面してミシシッピ川の河口に位置する同州最大の港湾都市で、気候区分は温暖湿潤気候に区分されているらしいが、夏は湿度が高く暑い亜熱帯気候。6月~8月にかけては平均降雨日数が月に13日前後というから、2日にいっぺんは雨が降っている勘定で、雨は多いみたいだ。

まるで蒸し風呂の中にいるような気だるい雰囲気。街に流れるジャズの音色もどこかもの哀しい。その中での家族や男女の愛と憎しみ、あつれき、破滅・・・。「ガラスの動物園」「欲望という名の電車」「熱いトタン屋根の猫」といったテネシー・ウィリアムズの世界観とピッタリのような感じがした。

 

原題の「THIS PROPERTY IS CONDEMNED」もテネシー・ウィリアムズの原作の題名から取られていて、税の滞納のため行政当局から差し押さえられた家屋や家具に貼られたシールの文言という。日本でいったら「差し押さえ済み」といった意味か。それがそのままタイトルとなっている。

つまり、「貧しさ」がこの映画のテーマなのだろう。

それは、経済的に破産状態に追い込まれての「貧しさ」だけではない。経済的な破滅はその家庭も崩壊し、家族は散り散りバラバラとなり、やがて消滅していくことをも意味しているのかもしれない。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたアメリカ映画「アデライン、100年目の恋」。

2015年の作品。

 

監督リー・トランド・クリーガー、出演ブレイク・ライヴリー、ミキール・ハースマン、キャシー・ベイカー、ハリソン・フォードほか。

 

若く美しい女性アデライン(ブレイク・ライヴリー)は、交通事故と落雷による偶然が重なり、不老の体となってしまう。時が止まり、永遠の29歳を生きることになったアデライン。

その事実を知られないようにするために、アデラインはたびたび居住地を変え、名前を変えなければならなかったが、サンフランシスコでジェニーと名乗っていたアデラインはエリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)という青年と出会い、つき合い始める。

ところが、彼の実家を訪れ、エリスの父親ウィリアム・ジョーンズハリソン・フォード)に会うと、彼は初対面のはずのジェニーを見た途端に驚きの表情を浮かべ、「アデライン」と呼びかける。ウィリアムは若いころにアデラインと出会い、愛し合っていたのだった・・・。

 

29歳の姿のまま100年以上を生き続けた女性の物語というのでファンタジーかと思ったら、意外と生々しい展開。

しかし、たとえ肉体は29歳のままでも、頭の中は100年の蓄積があるはずだが、脳の発達もその時点で止まっちゃってるのだろうか?

不思議に思ってるうちに映画は終わる。

カルガモのヒナの生存率

火曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうは史上最速の梅雨明け。朝から暑い。

公園の生きものたちに影響がなければいいんだが。むろん人間も。

 

けさのカワセミは上池の遠くのところに1羽。オスのブンジ(B2)くんのようだ。

 

おととい見つけた4羽のカルガモのヒナ、けさは3羽に減っていた。

1羽は天敵に食べられちゃったんだろうか。

お母さんカモのあとをぴったり離れずについていってる。

カルガモは1度に10~12個ぐらいの卵を産むが、生存率は低くて、成鳥になるまで残るのは2割ほどといわれる。10羽生まれても生き残るのは2羽ぐらいしかいないというわけだ。

自然界の“掟”は厳しい。

 

カルガモは水辺の草むらなどに巣をつくり、そこで卵を産む。抱卵はもっぱらメスの役目で、オスは離れたところにいっちゃってるらしい。

頼りになるのは母のみで、孵化してヒナが歩けるようになると、母ガモは巣を捨てて、二度と元には戻らない。そこが、ヒナが飛べるようになって巣立ちするまでは父と母とでヒナを守りながら交代でエサやりをするほかの鳥と違うところだ。

巣を捨てて、次々とヒナがエサを確保できるのに適した場所へと引っ越しを繰り返す。どこも安全なところなんてなかなかなく、ヒナは次々とヘビなどの天敵に襲われてしまうのだ。

 

カルガモは「刷り込み」により孵化したあとに最初に見た動く物体を親とみなす習性があるから、当然、母ガモを親鳥とすぐに認識し、そのあとを追っかけ回す。親鳥を先頭に、ヒナたちが固まってついていく姿は実にほほえましい。

しかし、親鳥は、外敵からヒナを守ることはしてもエサを与えるわけではない。ヒナたちは、親のエサをとる姿をマネしながら、自分の力でエサをとって成長していくのだ。

ガンバレー、と応援したくなるね。

 

葉っぱの上でカマキリが立ち上がってジッとしている。

獲物がやってくるのを待っているのか。

ソッと近づいてカメラを向ける。

キロっと顔をこっちに向けて「見たな~」。

コワ~イ。

ホタルガはなぜホタルなのか?

月曜日朝の善福寺公園は快晴。連日のように朝から暑い。

 

公園に着くなり、上池のほとり近くにカワセミのオスのブンジ(B2)くん。

やがて対岸に飛んでいくと、メスのH子らしいのの近くにとまった。

つかず離れず。仲がいいのか、悪いのか。

すると、そのそばを別のカワセミが飛んで行って見えなくなった。

ハテ?先日見つけた“迷い幼鳥”か?

下池でも、そこをテリトリーとする三郎くんが、若いカワセミを追っかけていたというから、巣離れした若いカワセミが新天地を求めてやってきているのだろうか。

池をめぐっていると、さっきは2羽で並んでいたのにメスのH子のみ。

 

黒い翅に、斜めに走る1本の太い白帯が鮮やかなガ。ホタルガだ。

名前の由来は、頭が赤く、全身が黒いのがホタルに似ているというので命名されたという。

人間がそう思うだけでなく、本人もホタルに擬態していると考えられている。

なぜかというと、ホタルは夜になるとお尻を点滅させて人々を喜ばすだけでなく、鳥などに食べられないために体には毒を持っている。それをマネして、ホタルに擬態することで天敵にやられないようにしているのがホタルガというわけだ。

なかなか賢い。

 

上池を半周して下池へ。

ひょろっとした格好のアオサギ

何だか頼りなさそう。ちゃんと食べてるのか?

 

池のほとりの葉っぱにとまったのはモンシロチョウ。

 

その近くにはゴマダラチョウの幼虫。

1対の尖った角のような突起が特徴的だ。

あれはいったい何のためなのか?

今年2月、近畿大などのグループが「ゴマダラチョウの幼虫は、角のような突起を使って天敵のハチから身を守っている」との研究結果をNature系列の学術誌に発表している。

それによると、チョウの幼虫は種類によってさまざまな色や形態があり、日本に広く分布するゴマダラチョウの幼虫は頭に角のような硬い突起が2本あるが、何のためにあるのかよく分かっていなかったという。

屋外でゴマダラチョウの幼虫を観察したところ、主な天敵はハチの仲間の「アシナガバチ」で、捕食するために背後から覆いかぶさるようにして首に相当する幼虫の頭の後ろ側の急所にかみつき、攻撃していた。
そこで、幼虫と天敵のアシナガバチを同じ空間に入れて実験したところ、幼虫は角のような突起でハチの攻撃を防ぎ、80%がハチを追い払うことができたが、突起を切除すると、幼虫は防ぐことができずにハチにかみつかれ、7%余りしか生き残ることができなかった。

ところが、切除した突起を接着剤で戻すと65%余りがハチを追い払ったということで、幼虫は突起で天敵から身を守っていることがわかったとしている。

研究グループによると、今回明らかになったことは、昆虫が捕食者に対する物理的防衛のために角を使用することを示した世界初の研究成果なんだとか。

生きものは「首」が命で、守るためにいろんな工夫をしてるんだね。

 

ゴマダラチョウの幼虫に見とれていると、池の上をヨタヨタッていう感じで飛ぶチョウ。

とまった姿をよく見るとアゲハチョウで、尾状突起の片っぽうがちょん切れている。

歴戦のあとか、それでヨタヨタと飛んでいたのか。

 

茎の上にあるのはハテ?何でしょう。

朝露か、虫のオシッコか、水滴が盛り上がっていた。

縮れた葉っぱが虫みたいに見える。

きのうのワイン+映画「アラベスク」ほか

フランス・ラングドック・ルーションの赤ワイン「エスティバル(ESTIBALS)2019」

ボルドーメドック格付け第5級、ランシュ・バージュが南仏で手がけるワイナリー、ドメーヌ・ド・ロスタルの赤ワイン。

シラーを主体にグルナッシュとカリニャンをブレンド

南仏らしい濃厚な果実味と滑らかなタンニンが奏でるハーモニー。

 

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「アラベスク」。

1966年の作品。

原題「ARABESQUE

監督スタンリー・ドーネン、出演グレゴリー・ペックソフィア・ローレン、アラン・バデル、キーロン・ムーアほか。

 

グレゴリー・ペックソフィア・ローレン共演。「雨に唄えば」のスタンリー・ドーネン監督が「シャレード」に続いて手がけたロマンチック・ミステリー。

音楽も「シャレード」と同じヘンリー・マンシーニ

舞台はロンドン。古代アラビアの象形文字の専門家でオックスフォード大学教授のポロックグレゴリー・ペック)は、とある国の大富豪から象形文字で書かれた暗号の解読を依頼される。

引き受けた途端、謎の美女(ソフィア・ローレン)が現れ、危険が迫っていると警告。やがてポロックは訪英するアラブの某国の首相暗殺計画へと巻き込まれてしまう・・・。

 

映画の導入部もラストのシーンも、何だがショーン・コネリー主演の「007」を見ている気分になる。007シリーズの第1作目は1962年の「007は殺しの番号」(原題「Dr.No」)だから、007のほうが先輩だが。

実は「アラベスク」のタイトル・デザインは、007のタイトル・デザインを手がけたモーリス・バインダーによるもの。どうしたって最初から似た感じになっちゃう。

最後にグレゴリー・ペックソフィア・ローレンがいちゃつく場面も、ジェームズ・ボンドと美女のいちゃつき場面にそっくり。

このときグレゴリー・ペック50歳、ソフィア・ローレン32歳。

 

クライマックスでは、目もくらむような高くて細くて長い橋をグレゴリー・ペックソフィア・ローレン、それに某国首相が馬に乗って全速力で駆け抜けるところを暗殺者がヘリから銃撃するシーンがあり、なかなか圧巻。

この橋はサウスウェールズのクラムリン村の渓谷に架かるクラムリン高架橋(Crumlin Viaduct)という鉄道橋だという。

高さ200フィート(約61m)、全長1650フィート(約503m)。日本の鉄道橋で観光地としても有名な兵庫県の余部橋梁があるが、高さ41・5mで長さ310・6m。それよりはるかに高くて長い。そんなところを銃撃を受けながら馬が疾走するというのだからたしかに迫力満点だ。

しかし、鉄道橋というからには線路が敷いてあって馬なんか走れるわけないが、走れるワケがあった。

この橋は1964年6月の通過列車を最後に廃止されて、歴史的建築物というので保存が論議されたが結局取り壊すことになり、66年6月から工事が始まって翌年には完全に取り壊されてしまった。

取り壊しの決定を聞いて「これ幸い」とロケ地に決まったのだろう、橋の閉鎖と取り壊し作業が始まる前に「アラベスク」の撮影が行われた。しかがって線路は除かれ、馬が走れるよう平らにされたのだろう。

その意味では鉄道の歴史を振り返る上でも記念となる映画となっている。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたアメリカ映画「マグノリアの花たち」。

1989年の作品。

原題「STEEL MAGUNOLIAS」

監督ハーバート・ロス、脚本・原作戯曲はロバート・ハーリング、出演サリー・フィールドドリー・パートンシャーリー・マクレーンオリンピア・デュカキス、ジュリア・ロバーツほか。

 

ルイジアナ州の小さな町の美容院に集う6人の女性たちのおせっかいと友情の物語。

イーテントン家の人々は、長女シェルビー(ジュリア・ロバーツ)の結婚式の準備で大わらわだった。シェルビーと母のマリン(サリー・フィールド)は、式の身づくろいのため偏屈者の未亡人ウィザー(シャーリー・マクレーン)や、町長の未亡人クレリー(オリンピア・デュカキス)など町の女たちの社交場ともなっている美容院にやってきた。

ところがそのとき、シェルビーが発作に襲われた。彼女は1型糖尿病を患っていて、結婚しても子どもを産んではいけないと母親からいわれていた。それでも結婚したシェルビーは、命を賭けてでも子どもを産もうと決心する・・・。

 

映画の主役は老若の女性たちで、何の役にも立ちそうもない男たちは添え物的扱い。それがかえって痛快な映画。

この映画のときジュリア・ロバーツはまだ駆け出しの21歳ながら、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞していて、出世作となった。

 

原題は「STEEL MAGUNOLIAS」。

直訳すると「鉄のマグノリア」。いったいどんな意味なのか?

マグノリアモクレンの仲間で、タイサンボク(泰山木)のことをマグノリアといってるらしい。アメリカ南部を代表する花で、ルイジアナ州では州花になっているほどで、南部女性の代名詞でもある。

南部の女性は一見するとマグノリア(タイサンボク)の花のように愛らしくてやさしいが、鉄のような芯が1本入っていて粘り強い、というわけで「鉄のマグノリア=STEEL MAGUNOLIAS」と呼ばれているようだ。

南部ジョージア州出身の大統領、ジミー・カーターの妻でありファーストレディーとなったロザリン・カーターは、大統領就任中は夫のもっとも親しいアドバイザーでもあったという。ホワイトハウスの自らのオフィスに書類カバンを持ち込んだ最初のファーストレディーであり、南部人特有の愛らしさと粘り強い働きから、ホワイトハウスの記者団から「鉄のマグノリア」とあだ名されていたという。

 

彼女は、ピーナツ農家だった夫のジミーがジョージア州議会議員になったころから政治問題について夫にアドバイスし、ジミーが大統領選への立候補を表明すると、選挙の1年以上前から1人で選挙運動を始め、全米各地を回って夫がなぜ大統領になるべきかを説いたという。

ジミーが大統領に就任すると、彼女は大統領や副大統領、その他の最高幹部が集まる内閣会議にも出席。また、米国内外の集まりで大統領の代理をつとめたこともあり、ジミーもロザリンも、2人は常に対等のパートナーシップを持っていた、と語っていたとか。

さすが「鉄のマグノリア」だ。

ちなみに、ジミー(97歳)とロザリン(94歳)のご夫婦は昨年7月、結婚75周年を迎え、ジミーは歴代大統領の中で最長寿の存命者となっている。

天女の羽衣?毛ばり?ベッコウハゴロモ幼虫

日曜日朝の善福寺公園は快晴。朝から炎天下。木陰を歩くとホッとする。

 

上池をめぐっていると、樹液を吸いにたくさんのチョウがやってきていた。

葉っぱの上にも。

ジャノメチョウの仲間のクロヒカゲか。

 

上池を半周して下池へ。

真っ赤っかのアカトンボが翅を休めていた。

炎天下で、まるで燃えるように赤みを増している感じ。

 

大きめのトンボが飛んできて、目の前にとまった。

オニヤンマだろうか?

そーっと近づいてよく見ると、左右の複眼が離れている。

くっついているとオニヤンマだが、離れているからコオニヤンマだろうか。

コオニヤンマは、名前は小さなオニヤンマを意味するが、オニヤンマがオニヤンマ科なのに対して、コオニヤンマはサナエトンボ科に属し、ヤンマではない。

同じような例ではウチワヤンマも名前に「ヤンマ」がつくがヤンマではなく、サナエトンボの仲間だ。

大きいとみんなヤンマと名づけられたのだろうか。

 

カマキリが獲物をゲットしてムシャムシャ食べてるところだった。

まだ体は小さいくせして食欲は旺盛。

 

ベッコウハゴロモの幼虫がお散歩中。

きのうも見たが、けさのはお顔もはっきり。

お尻からロウでできた細い糸のようなものを出して体を覆い、植物の綿毛にでも擬態しているのだろうか。

その姿が天女の羽衣のように見えることから別名「天女の羽衣」。

釣りの疑似餌で使う毛ばりにも見えるが・・・。

 

再び上池に戻ると、フヨウの葉っぱにとまっていたのは鮮やかな色のセセリチョウ、ヒメキマダラセセリ

 

やはり葉っぱの上にいたのはフタトガリコヤガ(双尖小夜蛾)というガの幼虫のようだ。

黄色い横線の入ったハデなデザイン。

もっと成長すると黒いハートマークがくっきりするんだが。

 

公園散歩を終えて帰ろうとしたら、遠くの方に2羽のカワセミがあらわれていて、しかも並んでとまっている。

きのうも同じような時間に、やはり並んでとまっていたが、きのうと同じポーズで左のメスはツンとソッポ向いている感じ。

夫婦げんか中なのか?

 

今年も七夕飾り。

もうすぐ7月だ。

今年初のカルガモのヒナ

土曜日朝の善福寺公園は曇り快晴。朝から日差しが強い。はじめ強い風が吹いていたが、次第にやんできて蒸し暑さが増していく。

 

上池を半周するが、カワセミの姿はなし。

下池に向かうと、スイレンの花が、ほかはみんなピンクなのにこの花だけやけに赤い。

個体差なのか?

日差しを浴びずに葉陰にいるとよけい赤くなるのか?

 

赤といえばアカジソ(赤紫蘇)の花が咲いていた。

名前の通り葉っぱだけでなく花も赤いかと思ったら、意外と白っぽい。

 

上池に戻ってもう半周しようとすると、対岸にカルガモの親とヒナ4羽を発見!

善福寺池で今年初めて見るカルガモのヒナだ。

例年だと何組かのヒナが誕生するのに、今年はツミなど天敵の当たり年?なのか、まるでヒナが生まれてこなかった。

急いで近くに行くと、ヒナたちは岸辺の藻とか植物なんかをつっついたりしている。

ただし、このヒナたちは善福寺池で生まれたのではなく、少し離れたところの道路上を親子でウロウロしていたところを保護され、池に放されたものらしい。

生まれた直後は少なくとも10羽ぐらいはいたはずだから、かなり天敵にやられちゃったようだが、残った4羽はたくましく生き残ったようだ。

お母さんが移動していくとピッタリくっついて離れない。

無事大きくなるといいね!

 

公園に着いたときはいなかったカワセミを、公園から帰ろうとしたら発見。

遠くに1羽とまっていて、もう1羽が近くに並んでとまった。

何と、飛んできた右側のカワセミはオスのようで、クチバシに小魚をくわえていて、求愛のための小魚の頭を上にするプレゼントポーズで左のメスに近づいていく。

とすると右はブンジ(B2)で、左はH子か。

しかし、左側のメスはソッポ向いてエサをもらおうとしない。

右側のオスはどどん近づいていくのだが、まるで無視している。

結局、オスはエサを自分で食べてしまって、やがて2羽は別れ別れ。

子育てはうまくいってないの?

次の子づくりにチャレンジしないの?

いったいどーなってるの!?