善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+ダンディゾンのパン+映画

アルゼンチンの赤ワイン「コレクシオン・カベルネ・ソーヴィニヨン(COLECCION CABERNET SAUVIGNON)2020」

(写真はこのあとステーキ)f:id:macchi105:20210510142751j:plain

ワイナリーはボデガ・ノートンアンデス山脈の麓、太陽とワインの州といわれるメンドーサ地区で「アルゼンチン最高品質のワインを造る」ことをモットーにワイン造りを行っているとか。

カベルネ・ソーヴィニヨン100%。

 

この日のパンは、吉祥寺で一番おいしいとウワサの「ダンディゾン」のパン。f:id:macchi105:20210510142824j:plain

2003年にオープンしたパン屋さんで、日本の農業を応援したいという願いから国産小麦でパンを焼くことにこだわっているという。

何種類かを食べたが、どれもおいしい。

たとえば写真手前のミューズリー

イチジク、クランベリー、サンマスカットレーズン、イヨカン・ピール、カシューナッツクルミなどを練り込んで焼き上げたパンで、パンの表面には押し麦が散らしてある。

ひとつのパンでいろんな味が楽しめる“ご馳走パン”。もちろんワインにもピッタリ。

ちなみに「ダンディゾン(DANS DIX ANS)」はフランス語で「10年後」という意味。お客と10年後も20年後もパートナーでありたいという気持ちが込められているという。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「イングリッシュ・ペイシェント

1996年の作品。

監督アンソニー・ミンゲラ、出演レイフ・ファインズクリスティン・スコット・トーマスジュリエット・ビノシュウィレム・デフォーほか。

 

イギリスの文学賞ブッカー賞を受賞したマイケル・オンダーチェの小説「イギリス人の患者」を映画化。アカデミー賞で作品賞はじめ9部門受賞。

 

第二次世界大戦末期のイタリアのある修道院が舞台となっていて、心と体に傷を持つ4人の物語。戦争で疲れ果てた看護婦ハナ、障害のある泥棒でスパイのカラヴァッジョ、地雷処理を行うシーク教徒の工兵キップ。そして、ナゾに満ちた“イギリス人の患者”の男。

男は実はイギリス人ではなく、北アフリカリビアの砂漠で地図づくりに没頭していたハンガリーの伯爵。映画は主としてその男と人妻との、決してハッピーに終わることのない不倫愛を描いていくのだが、結局のところ、人妻に恋するという男の身勝手が悲劇を招く。

男の身勝手ではあるものの、惚れられた女も男に惚れちゃったのだから、誰が悪いとはいえないのかもしれないが・・・。

 

主人公となるハンガリーの伯爵は実在の人物で、エジプト・リビアスーダンの国境が接する山の中で先史時代の洞窟を調査中に、泳ぐ人の姿が描かれた岩絵を発見する(史実では1933年)。

先史時代の北アフリカの砂漠は緑に覆われていて、キリンやカバ、船の壁画などもあることから、そのころは人が泳げるような川が流れていたと考えられている。

大変な発見だというので大騒ぎとなるが、北アフリカでの戦端が開かれるに至って調査は中止。それでヒマになったからというわけでもないだろうが、人妻との愛が深まっていって・・・。

 

リビアの砂漠の岩絵が出てきたので、10年ほど前に行ったリビア旅行を思い出した。

まだカダフィ政権のころで、10日ほどかけて旅したが、世界遺産のひとつで「アカクス山脈の岩石芸術遺跡群」というのがあり、岩に描かれたいくつもの壁画を見て回った。

たしか紀元前1万2000年~前8000年ごろに描かれたといわれ、キリンやバッファロー、サイ、アンテローブ、ヤギ、ダチョウ、ラクダ、狩りをする人、宗教行事と関係があるらしい人、馬車に乗る人などなど、いろんな岩絵や線刻画が残されていた。

太古の昔、サハラは緑豊かな草原地帯であり、おびただしいほどの野生動物が生息し、狩猟民や遊牧民が暮していたことを証明する岩絵の遺跡だった。

 

リビアカダフィ政権崩壊後は内乱状態となり、今も紛争が収まってないようだ。

岩絵の遺跡群のほかにも、世界遺産に指定されたすばらしい遺跡がいくつもあったが、今はどうなっているだろうか?

 

ついでにその前に観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「無頼の群」。

1958年の作品。

原題「THE BRAVADOS」。

監督ヘンリー・キング、出演グレゴリー・ペックジョーン・コリンズ、スティーブン・ボイドほか。

 

グレゴリー・ペック主演の西部劇。

自分の留守中、4人の無頼漢に妻を殺された牧場主のジムは、その半年後、銀行強盗で捕まった彼らが絞首刑になるのを見届けるため、リオ・アリバの町にやって来た。ところが、その晩4人は脱獄し、町の娘を人質に逃走する。追跡を始めたジムは一人一人追い詰め、復讐を遂げていくが・・・。

 

夜間の場面がやけに多い映画。

しかし、実はこれは「疑似夜景」と呼ばれるもので、昼間の明るいうちに撮影したもの。当時はまだ技術的に夜間に映画を撮るのは難しかったのだろう、カメラのレンズに暖色系の光を遮断するフィルターをかけて、夜のシーンを昼間に撮ってごまかしたという。

西部劇の荒野の夜のシーンでよく使った技法。

たしかに、夜の荒野は電気もなく、せいぜい月明かりぐらいしかないから、よほど高感度でないと夜のシーンはとれなかっただろう。

淡雪のような綿毛の正体は?

月曜日朝の善福寺公園は晴れ。さわやかな朝。風が心地よい。

 

上池ではオスのカワセミが遠くに止まっていた。f:id:macchi105:20210510090615j:plain

何度が水浴びしてエサ探しにでかけたみたい。

どうやらメスと交代で子育てしているのでは?とは、善福寺池カワセミに詳しいカワセミ・ウォッチャーの談。

 

下池に回ると、池のほとりの道路のすぐそばで、今度はメスのカワセミがエサをねらっている。

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実はきのう上池で見たメスのカワセミと同じ子らしい。

きのうはエサをゲットすると魚の頭を上にするプレゼントポーズで下池方面に飛んで行ったが、エサを待つヒナかオスに獲物をあげるためではないかと、これもカワセミ・ウォッチャー談。

けさも、エサをゲットすると川のほうに飛んで行ったから、善福寺川のどこかに巣穴があるのだろうか。

 

けさも上空をたくさんの綿毛が舞っている。

アカメヤナギのタネのようだ。f:id:macchi105:20210510090706j:plain

タネは綿毛に包まれていて、これを柳絮(りゅうじょう)というらしいが、まるで淡雪が舞っているようで風情がある。

 

ミスジチョウが葉っぱにとまっていた。f:id:macchi105:20210510090731j:plain

ときどき翅を閉じたりしているが、近づいても逃げていこうとしない。

よく見ると翅はボロボロ。

悪いヤツにいじめられて、痛んだ翅を休めているところだろうか。

 

けさも「何だこりゃ?」というクモに遭遇。

きのう見たのと同じハエトリグモの仲間で、マミジロハエトリ。f:id:macchi105:20210510091021j:plain

頭部の前端に白い毛が密生していて、オスでは特にそれが目立つことから、これを眉毛に見立ててこの名がついたといわれている。

とても小さいハエトリグモで、近づくとツツツツと葉っぱの裏に逃げていった。

 

美しい構造色のコガネムシみたいな虫。f:id:macchi105:20210510091053j:plain

アカガネサルハムシだ。

ハムシ科の昆虫の一種。青緑や赤銅色の金属光沢のある美しい昆虫だが、よく見ると全体に白っぽい産毛みたいなのを生やしている。

アカガネサルハムシは漢字で書くと「銅猿金花虫」または「銅猿葉虫」。

けったいな名前だが、何で「猿」かというと、猿が丸まったときのようにずんぐりしているので、猿みたいなハムシというのでその名がついたらしい。

 

いかにも毛虫毛虫した幼虫。f:id:macchi105:20210510091151j:plain

ゴマフリドクガの幼虫のようだ。

黒い体色に背中と前後の黄色ライン、下の方は赤っぽい。

成虫は黄色地に胡麻を振ったような模様をしているのでゴマフリドクガ。

あんまり近づきたくないドクガの幼虫。

たくさん生えている毛は毒針で、刺さると痛みやかゆみ、皮膚炎を起こすこともあるとか。

勇気をふるって?カメラを近づけると、毛がボーボー。f:id:macchi105:20210510090859j:plain

 

やっぱり初夏だ。ムシヒキアブが交尾していた。f:id:macchi105:20210510090918j:plain

 

今年も見つけた。葉っぱの中央部にV字型の黒い斑紋があるミズヒキ。f:id:macchi105:20210510090945j:plain

まるで宇宙人の顔みたいに見えるが、初夏のころになるとこういう模様をつけるようになる。

ただし、同じミズヒキでも斑紋があるのとないのとがあるのが不思議だ。

カワセミ・メスの求愛給餌?

日曜日朝の善福寺公園は曇り。朝から気温が高い。

 

公園に着くと、高い木の上の方からキビタキのさえずりが聞こえる。

ときどき移動しながらさえずっているが、葉っぱの陰でよく見えない。

あきらめて上池をめぐり始めると、池のほとりでカワセミがエサをねらっていた。

どうやらメスのようだ。f:id:macchi105:20210509090313j:plain

すばやくダイブして小魚をゲット!

捕らえた獲物をクチバシで持ち直している。なかなかの大物だ。f:id:macchi105:20210509090330j:plain

そして、魚の頭を上にするプレゼントポーズに。f:id:macchi105:20210509090351j:plain

そのまま遠くへ飛び去った。

今まで、オスがメスへの求愛のため、相手が食べやすいように魚の頭を上にするプレゼントポーズ(求愛給餌)は見たことがあるが、メスが同じ行動をとるところは見たことがない。

まさかメスがオスに求愛給餌をするわけではなさそうだから、エサを待つヒナに与えようというのか?

それとも交代で卵を温めてるかヒナの面倒を見ているオスにあげるためか?

母の愛? はたまた妻の愛?

 

善福寺公園は今年6月に開園60周年を迎える。

それを祝って花壇に60の花文字ができていた。f:id:macchi105:20210509090416j:plain

 

葉っぱの上に枯れ葉が?と思ったら、枯れ葉に擬態したヤマトカギバだった。f:id:macchi105:20210509090437j:plain

横から見ても枯れ葉にしか見えない。f:id:macchi105:20210509090456j:plain

黒と黄色のストライプ模様のクモ。はじめてみるクモだ。f:id:macchi105:20210509090627j:plain

しかも頭から出ているヒゲみたいな触肢も黄色をしていて、近づくと盛んに動かしている。f:id:macchi105:20210509090726j:plain

帰って調べたらメスジロハエトリとわかった。

オスとメスとでは見た目が全く違っていて、メスは全体が白くて黒のまばらな斑点模様がちりばめられていて、それで名前がメスジロハエトリ。

一方のオスは、頭部は黒と黄色のツートンカラー。頭のてっぺんに四角形の黄色い斑点。黒いおなかには左右に黄色のラインが入り、まるでトラ柄の模様みたい。

なかなか目立つ色合いで、これで相手を驚かすのだろうか。

 

初夏の季節にふさわしく、若葉色したワカバグモのメス。

よく見ると、2本の触肢で小さな虫を抱えている。f:id:macchi105:20210509090809j:plain

捕らえた獲物かと思ってよく見ると、どうやらワカバグモの幼体のようだ。f:id:macchi105:20210509090830j:plain

すると生まれたばかりの赤ちゃんを抱いてるやさしいお母さんか?

それとも赤ちゃんだろうが自分のエサにして食べちゃおうというのか?

 

クモは不完全変態なので、形はそのままに脱皮して成長する。脱皮ごとに体が大きくなっていく。成熟前の成長途上の子グモを幼体といって、この子グモはとってもちっちゃいからまだ1齢ぐらいか。

 

少し離れたところにオスのワカバグモ。f:id:macchi105:20210509090855j:plain

オスは成熟すると頭部前方と脚の部分が黒褐色~赤褐色になる。

繁殖オッケーのサインか?

近づくと、長い第1脚を持ち上げて威嚇してくる。第1脚には感覚器官があるといわれていて、これで相手の動きを察知しようというわけなのだろう。

 

カエデの木にミスジチョウが止まっていた。f:id:macchi105:20210509090916j:plain

 

今年もシチダンカが咲き始めた。f:id:macchi105:20210509090945j:plain

ヤマアジサイの一種で、萼片が七段に重なるというところからこの名がついた。

江戸時代末に日本にやってきたシーボルトが著書の中で紹介していたが、その後、実物や標本を見たという人が現れず、長らく「幻のアジサイ」と呼ばれていたが、1959年、兵庫の六甲山で発見され、その後、各地に広まっていった。

エナガの幼鳥の群れと遊ぶ

土曜日朝の善福寺公園は曇り快晴。朝から暖かい。

 

上池をめぐっていると、オスのカワセミが止まっていた。f:id:macchi105:20210508091841j:plain

素早くダイブし、小魚をゲット!f:id:macchi105:20210508091859j:plain

捕らえた獲物を痛めつけたあと、魚の頭を上にするプレゼントポーズ。f:id:macchi105:20210508091921j:plain

すぐに遠くへ飛んでいった。

おそらく、巣にいるだろうメスに与えにいったのだろう。

健気なミツグくん。

 

下池に差しかかるとたくさんのエナガの群れが梢をめぐっている。

10数羽はいるだろうか

どれも巣立ったばかりのヒナ、というか幼鳥ばかり。f:id:macchi105:20210508091947j:plain

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2羽が並んで止まっているところ。f:id:macchi105:20210508092021j:plain

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こっち向いている。f:id:macchi105:20210508092127j:plain

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クローズアップすると、目のまわり(アイリング)が赤い。幼鳥の特徴だ。f:id:macchi105:20210508092200j:plain

1羽が毛繕いを始めた。f:id:macchi105:20210508092224j:plain

いつもはせわしなく移動しているのに、こんなにくつろいでいるエナガを初めて見た。f:id:macchi105:20210508092250j:plain

まだ子どもで警戒心が薄いのだろうか。f:id:macchi105:20210508092325j:plain

それとも仲間がたくさんいるので安心しているのか。

中には追っかけっこをしているのもいて、まるで遊んでいるよう。

こっちもエナガと遊んでいる気分。

たっぷり時間をかけて飛び回って、去っていった。

 

下池でこのところよく見るメスのカワセミf:id:macchi105:20210508092426j:plain

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場所を移動しながらエサをねらっていて、素早くダイブ。

ポチャンと水の音がしたが、エサをゲットしたかどうかは、そのまま飛んで行ってしまったのでわからず。

 

きのうのワイン+映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」他

ニュージーランドの赤ワイン「グランド・リザーヴ・トライアングル・メルロ(GRAND RESERVE TRIANGLE MERLOT)2018」f:id:macchi105:20210507130159j:plain

ニュージーランドの生産者シレーニのワイナリーはニュージーランド北島、東寄りの海に近い都市、ホークス・ベイに位置している。ホークス・ベイはニュージーランドワイン発祥の地であり、果物などの農作物の産地としても有名な地域だとか。

フランスワインの銘醸地と似た気候に恵まれたニュージーランドでも指折りの銘醸地として知られている。

メルロ100%。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」。

2011年の作品。

監督ガイ・リッチー、出演ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウレイチェル・マクアダムスノオミ・ラパスジャレッド・ハリスほか。

 

ヨーロッパ各地で連続爆破事件が発生し、ホームズは天才数学者で作家のモリアーティ教授こそが黒幕だと推理する。事件に関与していると見たアイリーンが姿を消し、「手を引かなければワトソンの命も狙う」とモリアーティから脅迫されたホームズは、事件解決の鍵となる女性シムを探しにフランスへ向かうが・・・。

 

2009年の映画「シャーロック・ホームズ」の続編。

前作も未見だったが、今までの、頭脳明晰、観察と推理眼にたけたナゾ解きの天才ホームズのイメージを一新するスーパーヒーローのようなホームズ。

ド派手な爆破シーンとか、肉体派ホームズの描き方は、最近のアクション映画の影響か。

しかし、ホームズが活躍していたころはまだヨーロッパにはカンフーも日本の空手も柔道も伝わってなくて、アクションというと殴り合いか取っ組み合いぐらいしかなかっただろうから、飛んだり跳ねたりは期待できそうもないはず。

ロバート・ダウニー・Jrのアクションシーンも、ジャッキー・チェントム・クルーズのような体を張った派手さはなく、形だけの印象だった。

 

ただし、あの時代のロンドンやパリの様子はよく描かれていた。パリのスカラ座も登場していて、上演されていたオペラは「ドン・ジョヴァンニ」だった。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたアメリカ映画「スリーピー・ホロウ」。

1999年の作品。

監督ティム・バートン、出演ジョニー・デップクリスティーナ・リッチキャスパー・ヴァン・ディーンミランダ・リチャードソンクリストファー・ウォーケンマイケル・ガンボンほか。

 

ときは1799年。ニューヨーク市郊外のハドソン川沿いにある寒村スリーピー・ホロウで連続殺人事件が発生。被害者はすべて首が切り落とされ、行方不明となっていた。この村には、村人を恐れおののかせる“首なし騎士”の伝説がある。市警の捜査官イカボッド(ジョニー・デップ)はそんな伝説を否定するが、ある夜、彼が目の当たりにしたのは黒馬に跨り剣を振りかざす紛れもない首なし騎士の姿だった。やがて捜査線上に騎士を操る黒幕の存在が浮かび上がり・・・。

 

ジョニー・デップが、当時としては最新の科学技術を用いて根拠や証拠を見つける捜査官役で張り切っているのだが、だんだんオカルトの世界に入り込んでいく。

CGで処理してるのだが、首が飛ぶシーンが何回もあって(合計18回だとか)ちょっと多すぎ。

下池のカワセミ

金曜日朝の善福寺公園は曇り。暑くなく寒くなく、ちょうどいい気温。

 

上池ではけさもオスが盛んに場所を移動しながら飛んでいた。

下池でもカワセミf:id:macchi105:20210507082440j:plain

こちらはメスのようだが、下池でカワセミを見るのは久しぶりだ。

 

スイレン畑ではアオサギが姿勢を低くしてエサをねらっている。f:id:macchi105:20210507082504j:plain

抜き脚差し脚といった感じでソーッとねらいをつけるが、なかなかうまくいかない。

結局あきらめたのか、今度を首を伸ばして様子をうかがっていた。f:id:macchi105:20210507082524j:plain

 

けさも葉っぱの上にアカサシガメ。ほかの虫の“生き血”を吸う肉食カメムシだ。f:id:macchi105:20210507082549j:plain

横から見ると、細長い口吻を折り畳んでおなかの下に隠しているのがよくわかる。

獲物をつかまえると、こいつを伸ばして相手に突き刺し、体液を吸う。あーコワ。

ヒオドシチョウの幼虫

木曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうの雨の余韻が残るが、さわやかな朝。

 

公園に着くなり、上池の遠くのほうで、オスのカワセミがメスに捕らえた小魚をプレゼントしているところに遭遇。

すぐにオスはいなくなり、ポツンとメスだけ残っていた。f:id:macchi105:20210506082010j:plain

 

カイツブリが鳴き交わしている。

仲がいいんだか悪いんだか、近づきそうで近づいていかない。f:id:macchi105:20210506082035j:plain

 

アオサギが気づかれないようにして?エサをねらっていた。f:id:macchi105:20210506082056j:plain

 

エノキの葉っぱに4、5㎝ほどの大きめの幼虫がいた。

鋭くて刺されると痛そうなトゲをたくさん生やして、けっこうグロテスク。f:id:macchi105:20210506082119j:plain

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帰って調べたら、ヒオドシチョウの終齢幼虫のようだった。

ヒオドシチョウはタテハチョウの仲間。

成虫になると翅の表面が黒い紋の鮮やかなオレンジ色となり、昔の武士の鎧の「緋縅」に似ているというのでこの名がついた。

ヒオドシチョウは年に1回、初夏にのみ発生するという。

初夏に生まれた個体が成虫のまま越冬し、春にエノキの若葉に産卵。やがて孵化した幼虫はそれを食べて成長し、蛹となって初夏の今ごろに羽化する。

けさ見たのは蛹になる直前の幼虫だろう。

 

以前は都会でもよく見られたらしいが、東京では絶滅寸前または絶滅危惧種に指定されているという。